新釈 走れメロス 他四篇 [書籍]
上のアイコンは、紙の文庫版のものだが、購入したのはkindle。
オリジナル読んだことあるのは「走れメロス」だけだったので、何かピンとこなかった。馬鹿な俺には高尚過ぎる企画だった模様。正直、あんまりおもしろくなかったよ。四畳半タイムマシンブルースを購入したので、そっちは期待するぞ。
お勧め度:☆☆ 古典度:☆★ 俺度:☆★
タグ:森見登美彦
ゴールデンスランバー [書籍]
元々、雅人君主演の映画で観たのだが、先日、韓国のリメイク版を観たが、全くのチンプンカンプンで記憶がない。ので、伊坂幸太郎の現さKを読んでみることにした。花火が打ち上げり、その隙に下水道で逃げて、昔助けたアイドルの助けを受けて、最後は整形して逃走、実家の親父に「置換は許さんの」毛筆の書面を送付するとか、全然覚えていない。新しい発見だらけだが、この登場人物たち、雅人君の映画では、みな役が与えられているでないか。整形後の雅人君が何とエンケンとはね。アイドル役は、 貫地谷しほりって、ちょっと違うだろ。しかし、このアイドルは逃走の手助するってことは陰謀の一環ではないのだな。かなり、面白かったので、日韓の映画、見直して見比べてみるかな。雅人版の動画の配信がされていないようなんだけど。
お勧め度:☆☆☆ ロック度:☆☆★ 俺度:☆☆☆★
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絆回廊 新宿鮫Ⅹ [書籍]
桃井課長が殉職した話であり、鮫が晶ちゃんと別れた話でもあり、鮫のターニングポイントとなる重要な話であり、読んだはずなのだが、記録が無く、かつタイトルの記憶も無かったので、再読してみた。桃井課長はほとんど流れ弾にあたったようなもんだと記憶していたが、純愛を貫くオカマに撃たれたんだったな。そうだったよ。サメは、その後、決着をつける不良残留孤児三世軍団と初対決する。新宿鮫の新作が小説宝石かなんかで連載しているようだが、取り合えずkindleで出版されるのを待つこととする。
鮫島と香田の関係は、流善治郎と神竜剛史とか祭俵太と鬼堂凱の関係と同じ雁屋哲敵世界らしい。香田が自ら語っている。
お勧め度:☆☆☆ コインの裏表度:☆☆☆★ 俺度:☆☆☆
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鮫島の貌: 新宿鮫短編集 [書籍]
何年も本を読んでいなったが、kindleでの読書になれつつあるので連続して読んでみた。
その昔、立ち読みで、藪と両さんが共演する話は読んだことがあったが、新宿鮫の登場人物といろいろな連中が関わる短編集。両さんが、結構出来る巡査であるのはビックリした。そして、鮫島は、新宿署の警官であるが故に、やはり新宿での重要人物、冴羽遼との共演が見られる。流石に、あんなに強い奴との共闘はみられなかったが、香も出てくるが、香らしいキャラクターで安心。残念ながら伊集院隼人氏と美樹ちゃんは出てこなかった。後は、西新宿署の署長も出てこない。
鮫島の影響で、jamesonばかり飲む王になったミーハーな俺だが、本作でも、jamesonをオーダーしていた。大沢先生自身は、何の酒飲んでいたかな?jamesonでは無かったと思う。大沢先生は北方先生と仲良しだそうで、良く二人で飲みに現れるんだと。勝手に仲悪いんじゃないかと想定していたんだけどな。嬉しいような残念なような。
後、香田が単独で活躍する話を読んでみたかった。
お勧め度:☆☆☆ ゲスト度:☆☆☆★ 俺度:☆☆☆
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暗約領域 新宿鮫11 [書籍]
大沢先生が現れるという店で、大沢先生と遭遇したが、鮫の新作の話をしたところ、「桃井課長、死んだの知ってるかね。」と聞かれ、も「もちろんです。鮫島、いよいよ課長ですか?」、「いや、課長にはならないよ。」とのこと、その、桃井課長殉職後の、作品。課長は、叩き上げのノンキャリアの女性が配属される。まあ、いい人っぽいので、鮫島とは、よろしくやっている。結局、相も変わらない鮫島だが、相くぁらず、ネチネチと捜査を単独で進める。若い相棒もできるが、公安から派遣された鮫島の監視要員であったり、最後は、香田と共闘したり、例の中国人軍団と闘ったり、北の工作員が出てきたりと、登場人物が多く、大騒ぎな作品であるが、上手く纏まっていて、大変面白かったよ。初めてkindleで読んだが、途中で挫折することなく、完読できた。
魅力的なエリートヤクザのキャラが出てきたが、今後も登場するだろうか。
お勧め度:☆☆☆ 長尺度:☆☆☆★ 俺度:☆☆☆
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マスカレード・ホテル [書籍]
登場人物のキャラクターの紹介に使われただけだろうの宿泊客がおり、従って登場人物も増えて、悪戯に長くなっている感が否めない。
そうなると犯人などは後で出てくるのでないかと思ってしまう。
で、「そうなのか!?」と思ってしまうのだが、そこまでが長いので、驚き感が薄れている。
辻褄は見事にあっているので、時間を置かずに一気に読めば、良かったんだろう。
やはり、あの二人出さないと、犯人は判りやすくなってしまうか。
ロイヤルパーク・ホテルをモデルにしているというが、ちょっとイメージが異なる。
エントランスなど特に。犯人が待ち伏せする場所が無い。
お勧め度:☆☆☆ 長尺度:☆☆☆★ 俺度:☆☆☆
四畳半王国見聞録 [書籍]
階段途中のビッグ・ノイズ [書籍]
デビュー [書籍]
アメリカの大学を飛び級で卒業し、修士課程も済ませている、ドクターを目指す19歳のアイドルが主人公。アイドルとしての年齢は16歳。
短編集なのだが、女を毒牙にかけようとする悪辣な奴が、アイドルの取り巻きに征伐されるというワン・パターン。まあ、軽く読めるので、それでもいいか。バブル期を堪能できるし。
六本木の渋いバーというのが溜まり場となっているが、新井(荒井?)バーとか、どうなったか。
最後のエピソードは、セルフ盗作されたと思われる。「武打星」に。
お勧め度:☆☆★ バブル度:☆☆☆★ 俺度:☆☆☆
タグ:今野敏
任侠学園 [書籍]
「とせい」に続く、暴力団ではないヤクザの、フロント企業でない民間の経営。
潰れかけた出版社に続き、今回は荒廃した高校の理事長(組長)と理事(代貸)。
代貸は、なんだかんだの活躍と躾、そして何と労いの言葉で、中途半端な不良3人を更生し慕われ、ダンサー娘に慕われ、囲碁少年に慕われる。
ダンサー娘からは、ダンスの大会に呼ばれ、娘のファンの囲碁少年からは、優勝したら大会に連れて行くように約束させられる。
結局学園を去ることになった組。「堅気の、ましてや子供とヤクザが会ったりしてはいけねえ」と、優勝した囲碁少年に連絡を取ろうとしない代貸だが、組長の親父から「約束は守らなくちゃあいけねえよ」と、連絡を促される。
内心嬉々として囲碁少年に電話する代貸だった。
途中、組通しの抗争が起こるかという流れがあったが、例によって相手の組長が、親父の兄弟分(の子分)だったので、何も問題なし。
いつものパターンだが、これはこれで楽しい。
悪役の娘のケアも忘れない代貸は、いい奴だ。
相変わらず、代貸に女っ気無し。
前作の女性編集長にも興味を示さない奴ではあるが。
次回、「任侠病棟」。代貸と女医あるいは看護士とのロマンスはあるか。
なければゲ○認定。
お勧め度:☆☆☆ 任侠度:☆☆☆★ 俺度:☆☆☆★