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あの日にドライブ [書籍]
社会人小説が得意な荻原浩。本作は、大手銀行で上司に逆らい、出向の命を受け、それに腹を立て銀行を退職。公認会計士にでもなるかと、腰掛でタクシードライバーになるも、あまりに過酷な現実の生活に疲れ、昔戻ってやり直すことができれば・・・。という話。
「リプレイ」のように本当に人生をやり直すのでなく、夢想でシミュレーションするだけ。
結局、今の人生が一番でないかという結論になるのは、「リプレイ」と同じ。
他の社会人作品と異なり、ユーモア度は控え目。他の作品も苦労が耐えないのだが、本作は他に比較しても相当辛辣だからかなぁ。
前に在職した銀行というのが、今時そんな会社ねえだろうというぐらい戯画化されているのは、面白いのだけどやり過ぎじゃねーか。あんな上司いたら、部下たちから即効で追い出されるよ。
タクシー・ドライバーの仕事での動きには、荻原浩の詳細なリサーチがある。って、実際のことは知らないんだけど。
お勧め度:☆☆★ ユーモア度:☆☆★ 俺度:☆☆★
荻原浩推奨作品
「神様からひと言」がベスト。
タグ:荻原浩
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