真夜中の挑戦皮ジャン反抗族：ダイターンクラッシュ！！：So-net blog

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真夜中の挑戦皮ジャン反抗族　[日本映画☆☆☆] [編集]

2月25日（水）　18：40～　シネマヴェーラ渋谷
料金：1000円（会員料金）

シネマヴェーラの「東映セントラルフィルムの栄光～プロデューサー黒澤満の軌跡」の一本。まずは、映画館発行のチラシから当作品の解説を引用。

＜引用開始＞
自動車修理工場で働く新治は、土曜になると黒い皮ジャンに身を包み、ディスコアポロンへ繰り出す日々。ある土曜の夜、新治はアポロンの女王メグとスケバングループの喧嘩の仲裁をする。それが縁でメグと良い仲になる新治だが、心の中ではスーパーで働く可憐な少女・マヨに純粋な愛の気持ちを抱いていた…。土曜の夜にフィーバーする若者をディスコ・サウンドに載せて描く！
＜引用終り＞

タイトルも解説も何もかも嘘ばかり。看板に偽りあり。誇大広告。

まず映画には、実は「真夜中の挑戦」というサブタイトルが付いている。しかし、ビデオ化の時に外されているようで、今回の再上映のチラシの宣伝でも外れている。何で外したんだろう。何にも挑戦していないからだろうか？実際、何にも挑戦していなんだけど。まあ、強いて言えば、ダンスに挑戦しているのだが。

だいたい皮ジャンを着ているのは舘ひろしだけで族じゃないし。何にも挑戦していないから、反抗もしていないし。

解説に関してだが、ディスコアポロンなんて劇中で聞いていないぞ。カンタベリーハウスと言っていなかったか。しかも繰り出す日々でなく、３回しか行っていないぞ。NOWなヤングがフィーバーする様は出てくるが、フィーバーは話の中心じゃない。後述するが舘ひろしの踊りは、なんせ凄いからな。ひろしはフィーバーしていない。
これ書いた奴、映画見ていないだろう。

ちなみに、カンタベリーハウスは、1970年頃のNOWなヤングのフィーバーのために実在した新宿のディスコ。80年初頭までは存在したはずだ。昔は、新宿が踊り場だったのだよ、今は見る影もない。

話を戻すとだ、「皮ジャン反抗族」とかいうタイトルに騙されて、バイオレンスな作品を、期待してはいけない。
実際の映画は、朴訥（棒読みとも言う）な照れ屋だが面倒見のいい青年が、自らの考えを上手く伝えられないがため（語彙が致命的に少ない）、酷い目に合うというウルトラ孤独な四畳半臭漂う青春映画だった。

何が反抗なのかと考えたが、このタイトル考えた奴は、「理由なき反抗」をイメージしたのでないか。
チキン・ゲーム出てくるし。バイク乗るし。それだけだけど。

3人（夏樹陽子、森下愛子、八城夏子）もの女とからんで、一体全体どう収めるのかと思ってたら、時間が82分しか無いというのも判るんだが、あんまりな終結の仕方で唖然としたぜ。
あまりにシュールなんで、もうそれだけで作品の評価がアップ。これは良いものを見たと思ったもん。

ただ作品で最高なのは、舘ひろしの尻ピクピク、肩カクカクだけのディスコダンス。体の可動範囲が異常に狭い。オーロラ三人娘にゴーゴーバーに連れてこられた星飛雄馬のダンスのようだ。星は、段々上達したが、ひろしは進歩無し。
公園の噴水でヤングを従えて、夏樹陽子姐さんと踊るシーンは爆笑必至。館内で誰も笑っていなかったけど。

時の人モックンの義理の父シェキナベイビーのロッキンローラーが、舘ひろしをボコる不良グループのボス役だ。「引き上げろ」ぐらいしか言わないし、勿論戦闘もしないんだが。残念無念。

陽子姐さんの2回目のダンスシーンの衣装が凄すぎて素敵。どこから見ても・・・

お勧め度：☆☆☆　ケツピク度：☆☆☆☆　俺度：☆☆☆☆
異常な高評価。マジで最高な作品。（俺には）

以下は、影響を受けているのではないかと思われる作品！？