2010年6月27日(日) 16:50~ キネカ大森3
料金:0円(Club-Cテアトル会員ポイント利用) パンフレット:売り切れ

『花のあと』公式サイト

例によって藤沢周平原作の時代劇。
いつもの藤沢周平映画のような雰囲気で、雪が積もる地方、気のいい人間や清廉潔白な人間が出ていて、腹黒い奴がいる。で、最後は成敗。藤沢周平の小説は読んだことがないのだけどさ。

そう言えば、近々藤沢周平原作「必死剣鳥刺し」という映画があるが、前売りのおまけが「必死剣耳掻き」。予告で登場した時は、かなり場内が騒然とした。

話を「花のあと」に戻すと、本作で剣を振るって活躍するのは、男の侍ではない。
北川景子演じる武家のオヤジの娘が主役。武家のオヤジは、自衛隊の高官役からシフトし、年頃の娘を持つオヤジ役が似合うようになった國村のおっさんだ。國村のおっさんの指導で、たいていの男は破ってしまう剣の力量になった北川景子であるが、おっさんはその腕を披露しない。

豪快な性格であるらしく好感度が高いような北川景子であるが、俺には今まではノーマークの存在。彼女が出演した作品をいくつか観ているようだが、まったくもって記憶に無い。
であるが、本作では、なかなかの存在感があったかと思う(主に黙っている時、台詞は少々アレだ)。身体能力は、それほど高くないようで、殺陣に関しては残念ながらいまいち。

北川景子の許婚でありながら、彼女が密かに慕っていた人が嵌められたその復讐にいいように利用されるが、飄々と協力をする懐の広い男、一番の儲け役を甲本弟が太った南原みたいな顔で好演。これは、男たるものの理想的な姿だ。昼行灯と言われながらも出世しているし。素晴らしくカッコいい。

お勧め度:☆☆☆ 藤沢周平度:☆☆☆★ 俺度:☆☆☆