3月31日(土) 19:15~ キネカ大森1
料金:1000円(テアトル会員Club-C料金) パンフ:700円

奥田瑛二が監督し、モントリオールの映画祭でグランプリを受賞した作品。渋谷Q-AXとか新宿武蔵野館とか俺の苦手な映画館でしか上映しておらず、そうこうするうちに見逃してしまったので、今回上映したキネカ大森には感謝するぞ。
簡単に言えば、緒形拳演じる老人が幼女を連れ去る映画だ。虐待されている幼女を救うとも言う。実際、救い出し連れ去るのでなく、警察に通報するのが筋だとか、しごく真っ当なコメントをどこかで読んだこともあるが、そうじゃないだろう。これは、緒形拳自身が救済されなければならないのだから。
緒形拳は、校長をやっていた。その頃中学生だった娘が万引きしたので、娘を殴るは、妻をなじるはで、あげくに妻は精神をやられてしまい、事実上家庭は崩壊してしまった。幼女を連れて行くのは、自分が家庭を崩壊させてしまった贖罪の意味がある。連れて行くのが、家庭が円満だった頃に行った場所だから。
最後のシーン、変に甘い終わらせ方で無いのがよかったぞ。高岡早紀(こんな文字入れると、また変なサイトのトラックバック付くな。)は、下品な女の演技図抜けていたぞ。

お勧め度:☆☆☆ 救済度:☆☆ 俺度:☆☆☆★

緒形拳の魂は、救済されたのだろうか?

長い散歩

  • 作者: 安藤 和津
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2006/12
  • メディア: 単行本


原作でなく、ノベライゼーション。緒形拳の娘やメロンパンなど細部が補完されているらしい。