ルワンダの涙 [外国映画☆☆☆]
3月25日(日) 21:00~ TOHOシネマズ川崎4
料金:1200円(レイトショー) パンフ:600円
「ホテル・ルワンダ」と同時代の話。あちらがルワンダ人が主人公であるのに対して、こちらは白人が主人公となっている。そしてあちらが燃えるノリのある作品であるのに対し、こちらはやるせなさばかり感じてしまう。
BBCのキャスターの女性の言葉が象徴している。「ボスニアでは、毎晩涙を流したけれども、ルワンダでは涙が出てこない。白人の女性が死んでいると母を想像して泣いたのだけど、ここではアフリカ人が死んでいるだけだと思ってしまう。」
主人公は教員で、働いていた学校が、紛争発生後避難所になり、国連軍の駐留場所でもあったのだが、国連軍の撤兵が決まると、彼も一緒に避難する。まあ、生徒を見捨てて逃げる訳だが、その行動は誰も非難できない。俺なんて真っ先に逃げるね。
原題は'Shooting Dogs"。虐殺されたソチ族の人々の死骸を犬が食っていて、伝染病が怖いから犬を撃つと、国連軍の親分が言うのだ。
甘いところもドラマティックなところもカタルシスも無い非常に厳しい映画だ。ある日隣人と敵同士になる恐怖を知れ。
ルワンダの内紛については、「ホテル・ルワンダ」でも見て知ってくれ。
お勧め度:☆☆☆ やるせなさ度:☆☆☆☆ 俺度:☆☆☆
本は、下の二つのレビュー評価が高い。読んでみようかと思う。
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