2011年7月20日(水) 21:00~ TOHOシネマズスカラ座
料金:1100円(レイトショーvit購入) パンフレット:600円(買っていない)

『コクリコ坂から』公式サイト

旗をあげた少女に向かって透き通った少年が降ってくる予告編から、幽霊とのファンタジーなのかと勝手に思っていたら、好きあっていた少年少女が実は生き別れの兄妹の予告が出てきて混乱していた。

観てみると短編小説の一品のようなノスタルジックな高校生純愛物語だった。そして中高年向き。
大別すると、毛色は違うかもしれないけど「耳をすませば」系統。(「耳をすませば」の製作当初は、これが対抗馬だったそうな。)

原作が存在する。1980年の少女マンガ。だが、キャラクターとその設定を頂いているだけで、ストーリーが全く違うみたい。時代は東京オリンピック前にしているし。それによって、中高年向き作品の味わいになっているのか。

「ゲド戦記」でボロボロの評価を受けたジブリ美術館館長だが、本作では悪くない。

しかし、子供や若者には面白くない作品だろうなぁ。
中高年には、感涙シーン満載。

主人公の少女は、海という名前なのだが、あだ名がメルである。
何の説明も無く、映画だけでは判らないのだが、フランス語の海を表すラ・メールが由来だそうだ。

そのメルの畳んだ傘の持ち方だが、柄を斜めに持って、傘の先を後ろに突き出すように、思い切り腕をふって歩く。危険極まりない。街角で無神経な気の利かない連中にありがちな行為なのだが、元気がいいのを見せているつもりなのだろうか。この吾朗の演出はけしからん。DVDリリースの時には、修正しろ。

お勧め度:☆☆☆ ノスタルジー度:☆☆☆☆ 俺度:☆☆☆