今野敏の武道小説。1992年と結構昔の作品。文章は、若くて硬い。しかし、ストーリーが面白いので、グイグイと読める。
長いこと絶版だったようだが、2冊づつを合本にして再出版。元は11冊かなんかの大長編だったようだ。
香港で不遇な育ち方をした日本人の少年が日本に密入国し、香港で見よう見まねで学んだ中国拳法を鍛えまくる話。
本編は、母の敵討ちで実の父親であるヤクザを制裁、多摩地区の暴走族の大男の総長を粉砕、という話だ。こう書くと単純だが、脇役が充実していてドラマとしても、荒唐無稽であるが、良く出来ている。
お勧め度:☆☆☆ 武闘度:☆☆☆☆ 俺度:☆☆☆☆
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