押入れのちよ (新潮文庫)

  • 作者: 荻原 浩
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/12/20
  • メディア: 文庫



二流の人間が奮闘するユーモア小説が得意と思われる荻原浩だが、スリラー、サスペンスな小説も書いている。そんな中でこれは、ホラーの短編集。ホラーと言っても、Gentle Gohst Storyと言われる温かい作品あり、ブラックコメディな作品ありで、バラエティに富んでいる。

収録作と短評。☆印がお勧め。
「お母さまのロシアのスープ」
童話仕立てのダークファンタジー?オチのために話を引っ張っているだけ?
「コール」☆
泣けるホラー系。
「押入れのちよ」☆
表題作。ほのぼの系。明治生まれの12歳の幽霊。
「老猫」
とりつかれているのか?
「殺意のレシピ」
ブラックコメディ。
「介護の鬼」
スプラッタ?内臓でなく排泄物だけど。
「予期せぬ訪問者」☆
ブラックコメディ。
「木下闇」
神隠しかと思ったら。
「しんちゃんの自転車」
泣けるホラー?ちょっと微妙。

荻原浩、ユーモア系の長編のほうが面白いや。

お勧め度:☆☆★ 怖い度:☆ 俺度:☆☆★