2011年11月15日(火) 20:20~ シネマヴェーラ渋谷
料金:0円(二本立ての二本目)



シネマヴェーラの「内藤誠レトロスペクティブ」の一本。まずは、映画館発行のチラシから当作品の解説を引用。

<引用開始>
かつて銀座でその名を知られた矢野組のプレイボーイやくざ・克也が、逃亡先のバンコクから十数年振りに帰ってきた。さっそく売春商売を始めた克也だったが、矢野組に変って街を仕切る広域暴力団の銀友会の汚いやり口に怒りを抑えられず…。梅宮辰夫の新シリーズ第1弾。いつものアクション&お色気に加え、終盤は任侠もののテイストも。
<引用終り>

香港ノアールの先がけのような映画だ。

キネマ旬報の全映画作品データベースによると「ネリカンをでたばかりの江島克也が、銀座で羽振りをきかす矢野組の神永に拾われたのは、ちょうど十数年前のことだった--。銀座の水に洗われた克也は、またたくまに名うてのプレイボーイやくざになった。だが、ある事件で警察の手入れの煽りを喰った克也は、バンコクの西田を頼って国外に逃れ、夜の銀座でみがいた腕を巧みに利用し、日本人観光客相手に稼ぎまくった。」とあるが、これは映画本編には無く、キャラクター設定のようだ。意外と細かい設定をしている。挿入歌が「ネリカン♪」とか辰兄が歌っているので、何でかなと思ったが、こういう事情だったのか。

辰兄の相棒桑原を演じる山本麟一、いつもの安部徹の叔父貴に、キャプテンウルトラ中田博之、やっぱり室田日出男と相変わらずの小松方正、由利徹と脇役が素晴らしい。
そして、ヒロインの光川環世さんがいい。存在を知らなかったが、ジュディ・オングと同様、台湾出身なんだ。生まれ年も同じ。23歳くらいで引退しているようなので、作品が少ないのは残念だ。

死んでいるだろうの辰兄だが、新シリーズというから探してみると「夜の女狩り」とか物騒な名前を発見。流石に死亡しているので役名が異なる作品だった。しかし、山本麟一も光川環世さんも共演。キャプテン・ウルトラも。日出男に代わり八名信夫。EHエリックに代わり岡田真澄。残念ながら、我らが安部の叔父貴は出てこない。
これも観たいなぁ。

稔侍が出ていたようだが、全く気が付かなかった。

お勧め度:☆☆☆ 任侠度:☆☆☆★ 俺度:☆☆☆★