2010年11月10日(水) 19:10~ TOHOシネマズ日劇2
料金:0円(フリーパス) パンフレット:未確認

『雷桜』公式サイト

フリーパス14本目。

時任な暗殺者に攫われ凝らされそうになるも、時任の気が変わり山で育てられた娘、病気や母親による幼児期の虐待から少々危ない人間に育った若殿のラブストーリー。

若殿の岡田は、なかなか出来る演技をしている。
しかし、山娘の蒼井優。何となく弱っちいイメージがあるので、熱演であるがどうにも違和感がある。実際の身体能力は以外に高いとは思うのだが。

「死刑台のエレベーター」で、とてつもない推理能力を披露した柄本明が、岩本藩の暗殺軍団の親玉コロッケかと思ったら池畑慎之介ことピーターを瞬殺という剣豪っぷり。柄本明は、歳をとって超人として覚醒したようだ。

クレジットに大杉漣の名前を発見したのだが、どこに出ていたのか記憶に無い。サイトを見るとベンガルの横に座っていた徳川の家臣だった。座っているだけで、発言もなかったような。大杉漣じゃなくてもいいような役。

お母さん女優宮崎美子は、立て続けに三度お母さんなのだが、満島ひかりみたいな悪い娘は特例のようだ。今回もいい人小出恵介が息子だったりする。いい人は、殿のお付かつ蒼井優の兄。

映画は、クライマックスからエンドまで蒼井優の泣きのシーンを筆頭に、一場面一場面を妙に引っ張る。段々と辟易してしまったよ。しつこい。恋に落ちていくさまとかは、極めておざなりに描いているにもかかわらず。従って、好きあっているものが「定め」のために離れ離れにならくてはならないというはずなのに、あまり悲劇に感じられない。

心に響かない残念な映画。

しかし、最後の最後だけは、あっさりしていて好感度が高い。蒼井優がだんだんアップになり、また引っ張るのかと思った。

お勧め度:☆☆★ 悲恋度:☆☆★ 俺度:☆☆