2010年10月20日(水) 20:05~ チネ4
料金:1200円(レイトショー料金) パンフレット:未確認

『君に届け』公式サイト

ベストセラー少女マンガが原作。少女マンガは、「はいからさんが通る」と「いけいけ!バカオンナ」しか読んだことがないので、当然未読で、存在すら知らなかった。

微妙な容姿のたべちゃんが好きであり、監督が軟弱な映画に力を発揮する贔屓の熊澤なので、映画館に潜入するのが恥ずかしかったのだが、意を決して何とか観にいった。

基本でろでろのラブストーリーなのかと思ったのだが、むしろ、女と女、男と男の熱い友情の物語だった。
熱血茶髪娘ちづに惚れた。ちづの暴れっぷりには、何度も目頭を熱くさせられたぜ。
幼馴染のちづを密かに愛する、寡黙なナイスガイ龍、とてもいい奴だ。
主役の春馬とたべちゃんの二人より、この二人を応援したくなる。エンドロール中の映像では、仲が急に進展したようで、良かったよ。

いや、いい歳をして、この映画相当気に入った。熊澤監督とは、やはり馬が合う。今度酒を飲もうぜ。

ということで、少しオリジナルを調べると、アニメ版が昨年放送されており、映画の最後のシーンあたりまでが、時間軸で被っていた。脚色が加えられていて、映画版はよりドラマティックにしている。元を読んでも観てもいないので、どちらがいいかとは言えないが、映画の脚色は悪くないと思う。

近年激しく芸風の変わった感のあるARATAが、鬱陶しい教師役。「ワンダフル・ライフ」とか「ピンポン」のARATAは同一人物だったのか?
ちづ役は、「ハナミズキ」の打算的な娘役と同一人物。役どころでイメージが変わるものだ。
春馬君は、「恋空」の金髪役を知らないのであるが、下手するといやらしくなりそうなウザイまでの爽やか青年を、厭味無く演じている。
富田靖子さん、暫くご無沙汰している間に・・・。

一言だけいちゃもん。エンドロール終了後の最後のオマケは要らない。

お勧め度:☆☆☆★ 意外と熱い友情度:☆☆☆☆ 俺度:☆☆☆☆