2010年8月22日(日) 16:50~ キネカ大森2
料金:1000円(Club-C会員料金) パンフレット:未確認

『恐怖』公式サイト

テアトル新宿での公開を見逃して、残念に思っていたところ、キネカ大森で上映中とのこと。
勇んで観にいったのだが、上映してくれないほうがよかったよ。

そういう意味で、大風呂敷広げて華々しく登場したくせに、つまらない作品ばかり送り込んだ、失敗プロジェクトJホラーシアターの幕引きに相応しい愚作だ。本作のチラシも大風呂敷なのだが。

Jホラーシアターは、「感染」「予言」「輪廻」「叫」「怪談」。
苦手な黒沢清の「叫」以外は観たけれど、どれもこれも何だかなぁの出来栄えだった。「輪廻」が一番マシだったかも。それは、監督がコケオドシホラーの大家清水崇だったからだろう。

楳図先生の名作と同じタイトルを図々しくも使っている本作は、片平なぎさが少しだけ怪演技するマッド・サイエンティストなのだが、その行動原理が判らず、話がチンプンカンプンなため、ちっとも怖くない。

「リング」の脚本で有名になった高橋洋が監督なのだが、監督としてのフィルモグラフィーがショボイようにイマイチなのだろう。脚本の「女優霊」と「リング」は、まぐれという奴か。元々どちらも原作あるいは原案があるので、当人のオリジナルと思われる「リング2」「リング0」の不出来具合から考えると、本来脚本もイマイチな人物なのだろう。

まあ、プロデューサーの一瀬隆重という男が個人的に一番気に入らないのだが、彼の「呪怨」の仕事は評価に値する。
高橋洋も「呪怨」の監修しているんだけどさ・・・。

しかし、主演の藤井美菜という娘が、ど真ん中の絶好球であり、ここにはかなりの収穫があった。
なんと、俺の好きな映画「シムソンズ」で、クールなスキッパー役だったのだが、まったく記憶に無い。

お勧め度:☆★ マッドサイエンティスト度:☆ 俺度:☆