2010年7月18日(日) 21:25~ TOHOシネマズスカラ座
料金:1200円(レイトショー料金) パンフレット:600円(買っていない)

『借りぐらしのアリエッティ』公式サイト

高齢化の激しいスタジオ・ジブリ。美術館館長以来、長編に新しい監督登場。

スペクタクルなシーンが目に付くジブリの劇場長編だが、本作は派手な動きも無くまったりと流れる。予告編でも印象に残る樹木希林吹替えのババアの「み~つけたぁ。」から、激しい展開なのかと思ったら、そんなことはない地味な救出活動であった。まあ、神木君吹替えの少年は、手術前なので無理はできないのだけど。

その辺に不満があるかと言うと、まったくそんな事はなく、命の大切さをゆるりと切々と語りかけてくる、とても優しい作品である。

狩る映画の後で借る映画。生きるために借るのと楽しみで狩るのは大違い。

監督に関しては、正直、美術館館長の例もあり、老人二人以外信用していなかったが、心配は不要だった。
いやいや良いでないですか。でも、脚本は御大。

しかし、ジブリの声の人たちは、いつものように・・・。
アリエッティの声の志田未来以外、声が少々変な感じがするのは、気になるところだ。
何か妙な大竹しのぶ、棒読みの三浦友和と神木隆之介。
ただし、過剰演技の藤原は、逆にうまく抑制されていて、藤原とはまったく気がつかなかった。
竹下景子さんだけは、素晴らしい。夏木マリ、倍賞千恵子級。
基本的にはプロ(声優)を使って欲しいんだがね。

藤原が声のスピラーは、「コナン」のジムシーに何か似ている。「もののけ」の奴にも。

お勧め度:☆☆☆★ まったり度:☆☆☆☆ 俺度:☆☆☆★