2010年6月1日(火) 19:45~ TOHOシネマズ有楽座
料金:1000円(映画サービスデイ) パンフレット:未確認

『座頭市 THE LAST』公式サイト

THE LASTということで、勝新、北野、ついでに綾瀬はるかが演じてきた市は、香取の本作で最後だと。
著作権が2017年に切れ、誰でも扱えるようになるから、今の著作権保有者の「今後は作らせない」の発言は意味が無いそうだが。

香取の殺陣は、想像以上の熱演。素直に褒めることができる。
不良役ばかりのあおいの亭主は、気の弱い青年をまあまあ好演。ただし、最後の笑いはいただけない。意味がわからない。脚本家と監督のせいだろうけど。

と、その他仲代の爺さん筆頭に役者の演技は総じて良かったのだが、話が異常に重苦しく、一つのカットが無駄に長かったりして、全体的にはちょっと退屈な作品だ。
なんせ、タイトルが入るまでの最初の数分で、「CASSHERN」の時に感じた駄作の匂いがした。
タイトル後の市の放浪は、「CASSHERN」の宮迫など新造人間たちが、延々と変な顔と姿勢で彷徨う、撃沈必死の眠いシーンを思い出した。「しまった!観るんじゃなかった。」と思ったぜ。

幸い、「CASSHERN」ほどの超退屈な駄作ではなかったけど。

プロとアマの監督の違いだから、あたりまえか。

サービスデイにも係わらず、館内はガラガラ。
興行成績も中井貴一の電車の奴に負けて初登場で6位だ。
コケるのは予想していたが、これほどとは。

ところで、勝新の座頭市、左翼の親分山本薩夫監督作品なんてあるんだ。

お勧め度:☆☆★ 殺陣度:☆☆☆★ 俺度:☆☆★