3月31日(水) 21:00~ 銀座シネパトス2
料金:1300円


宇宙からのメッセージ [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: DVD



銀座シネパトスの「奇想天外シネマテーク8 SF・ファンタジー編」の一本。まずは、映画館発行のチラシから当作品の解説を引用。

<引用開始>
東映がスター・ウォーズブームに乗って10億円を投じたSF大作。千葉真一のハンス王子と顔面銀塗りの成田三樹夫のロクセイア12世の『柳生一族の陰謀』タッチの対決は必見!「その罪、万死に値する!」
<引用終り>

最初の脚本は、「惑星大要塞」というタイトルだったらしい。その脚本は深作欣二にボツにされた。
惑星大戦争」同様に「スター・ウォーズ」ブーム便乗企画。

相当のやっつけ仕事感が漂う「惑星大戦争」よりは上。
デススターの爆破そのまんまみたいな特撮は、相当によく出来ている。基地内部を小型戦闘機で失踪する様は出色の出来栄えだ。

しかし、奇天烈な千葉ちゃんと成田三樹夫筆頭に、キャラクター設定がコントのようにお粗末。
八犬伝がモティーフであろう、八人の勇者の一人ジャック。関西弁のチンピラなんだが、サンダー杉山の高利貸しに金を返すために、助けを求めてきた悦ちゃんの姫を婆に売る。これが改心して活躍するのかと思いきや、足手まといになるだけで、何もしやしない。彼は何故勇者に選ばれたのか、理由が皆目検討つかない。

ストーリーの陳腐さが残念だ。

丹波先生が地球の代表、死神博士が三樹夫の母親、小林稔侍がとろい警察官、キャプテン・ウルトラが丹波先生の補佐官、充実した脇役陣が勿体無い。

若き日のデューク真田が、ほとんど棒読みの演技を披露。

コミカライズを石森章太郎先生が担当。昔、本を所有していたのだが、引越しの時に処分してしまった。勿体無い。「スターボウ」「リュウの道」「ギルガメッシュ」「多羅尾伴内」「ミュータントサブ」もだ・・・

お勧め度:☆☆★ メカニック度:☆☆☆ 俺度:☆☆☆