2010年3月14日(日)
レンタルDVD


必殺! ブラウン館の怪物たち [DVD]

  • 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
  • メディア: DVD



藤田まことさん追悼企画。作品の選択を誤った。

「必殺」の映画史上、際物の珍品。

帝を攻撃する徳川幕府の謎の兵器を守る一族。それを巡り、幕府、公家、異人、ついでに幕府の雇った伊賀忍者、新撰組が入り乱れての混戦。

異人の館がブラウン館なのだが、怪物というより自転車ボディーガード軍団にすぎない。
むしろ一族の館のほうがカラクリ屋敷になっていて怪人が住んでいる。
しかし、そのカラクリ屋敷、「インディ・ジョーンズ魔宮の伝説」のトロッコの影響を受けているであろうシーンがあるのだが、これが単なる地下を進む滑り台。ショボイ仕掛けにガッカリだ。
怪人は、オカマな高田純二、髪が大きくない塩沢とき、空手アクションをする兵頭ゆきなど、頭目は沖田のヒロ君だ。
幕府が雇う伊賀忍者は、千葉県知事と柏原芳江、新撰組の土方は西川のりおで、沖田にいたってはさんまが演じている。
ついでに公家役は、鶴瓶だ。その他、中井貴恵やらケント・ギルバートなど。ナレーターは、みのもんただ。
中途半端に有名な奴が沢山出ているが、頭の痛くなるキャスティング。

斯様なキャスティングだから、話もズッコケコメディで、緊張感のまったくない、間抜けな作品になっている。

肝心の必殺シーンも、テレビのシリーズを観ているほうがいいくらい頂けない。

映画秘宝「底抜け超大作」の記事を読んで、興味深深だったのだが、騙された気分だ。
悔しいので、映画秘宝の記事を読み直したが、ブラウン館のボディーガード軍団は、当初は曲技団みたいな本当に怪人だったようだ。残念だったな。

クライマックスの主水の必殺シーン、予告編と異なっている。

トロッコだけでなく、ひかる一平の「サンダーボール作戦」など、パロディが沢山ある。全部探してみるのも一興だ。ということは、決してない。

お勧め度:☆★ 必殺度:☆ 俺度:☆☆