2009年11月15日(日) 14:20~ TOHOシネマズ スカラ座
料金:0円(1ヶ月フリーパス) パンフレット:未確認

『沈まぬ太陽』公式サイト

フリーパス鑑賞14本目。

フィクションで実在の団体、人物とは関係ないなどと申し訳のように終了後に出てくるが、誰もがそんなこと思っていない。ノンフィクションと勘違いしてしまう。現在も賑やかな日本航空の実際の人物をモデルにした山崎豊子の大作小説の映画。

40代と50代の渡辺謙の区別は髪型でしか判断できない。最初、御巣鷹山の事件に係っているのに、組合委員長の活動をしているように見えてしまった。とんでもない野郎だと思ったよ。その後、テロップで時代が示されてやっと時間軸を理解。
三浦友和は、より一層年代の判断不可能。
逆に、松雪泰子と香川照之が、10年たっても、ちっとも老けていない。
実年齢を考えると、石坂浩二は若く見えて、鈴木京香はかなり危ない。

以上、本編に関係ないことだったが、斯様に物語りは10年以上の長いストーリーである。
3時間30分近い映画で、途中で休憩あり。休憩は10分だけなので、トイレに行くとトイレ渋滞に嵌り、戻ってくる前に後半が始まってしまうので、なるべく行かないですむ工夫をすべきだ。

10年以上、頑固一徹、信念を曲げず、左遷も厭わない。素敵な男の話だ。

前半は少しタルイが、後半は善悪ハッキリした対決であり、なかなか面白い。
悪役がいかにも悪役なんで、やり過ぎだろうと笑ってしまうけど。特に似合わない演技をする稔侍。国航商事の会長。国家公務員課長。お抱えマスコミ。などなど。

柴俊夫の社長と三浦友和の常務は、課長島耕作の宇佐美専務と福田部長とかの悪徳コンビを思い出させる。かなり漫画チックなデフォルメキャラクターである。「お前は客のカーペットより社長のズボンを拭くのか!」は爆笑。

それにしても、ここまで経営陣に悪党が多いように描かれると、日本航空に一層のネガティブ・イメージがついてしまうだろうな。実際は、そんなことなくても。大ネガティブ・キャンペーンだ。逆境にめけずに頑張れ。

お勧め度:☆☆☆ 悪徳経営陣度:☆☆☆☆ 俺度:☆☆☆