2009年10月23日(金) 18:20~ シネマヴェーラ渋谷
料金:1000円(会員料金)



「酒井和歌子、内藤洋子に代表される、あの懐かしの東宝青春映画に、アナタは今再びめぐり合う!」。シネマヴェーラの「東宝青春映画の輝き」の一本。まずは、映画館発行のチラシから当作品の解説を引用。

<引用開始>
父に代わって家計を支える為、自動車工場で必死に働く努。しかし大学に進学したい弟の宏は、今の家計では到底叶わぬと不満を募らせていた。そんな時、努は典子という爽やかな女性と知り合い、互いの心に愛が芽生え始める。しかし、そんな二人に典子の母の死、努の左遷など次々に不幸が降りかかる。自暴自棄になり連絡も取れなくなった努を、いつか戻ると信じて待つ典子だったが…。
<引用終り>

酒井和歌子さん目当てで観に行った。

主人公は、黒沢年男。ヒロインは、酒井和歌子さん。
単純バカな黒沢年男演じる主人公は、どうにも憎めない男で、なかなか好感が持てる。酒井和歌子さんは、勿論とても可愛いので、それだけでこの作品は成功だ。

途中の海でのデートで、年男の毛むくじゃらの肉体を見て、「イヤー」と和歌子さんが叫ぶシーンがあり、嫌な過去とか何か意味あるのかいなと思ったら、特に何の意味もなかったようだ。単に毛深いのが嫌いなのだろう。
恋愛映画特有の後半の険悪関係が当然あるが、どのように収めるのかと思ったら、時が解決するようなもので、特にドラマティックな要素はなかった。
年男の昔の友人今は険悪な関係の知り合い(らしい)で峰岸さんが登場する。年男の左遷先にいるのだが、そこで年男を励まし、年男が立ち直っていくのかと思ったが、前述のように時が解決自立更生してしまった。

斯様にドラマ的には大したことはないのだが、昭和40年代の情景なども含め楽しめた作品である。

カラーが色あせて、白赤状態で、黄色のみしかハッキリしていないのは残念。

お勧め度:☆☆☆ 年男度:☆☆☆★ 俺度:☆☆☆★