魔女の笑窪 (文春文庫)

  • 作者: 大沢 在昌
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2009/05/08
  • メディア: 文庫



大沢在昌先生作品。主人公は、14歳の頃、実の祖母に売り飛ばされた地獄島を抜け出し、何やら闇の商売をしている30半ばの女性。先生がたまに書く女ハードボイルドだ。

10年くらい断続的に連載している連作短編だが、最後のほうは地獄島を中心に話が進む。

文章力がおちているのか、やっつけ仕事でテキトーに書いたのか、はたまた俺の読解力の欠如か、ところどころ意味がわからない文章がある。前後ろをいったりきたりして、なんとか理解できる始末だ。

「新宿鮫」の新作も「~狩人」の新作も読んでいないが、先生に衰えがないのか心配である。

それなりに面白い小説ではあるが、先生の秀作に比較するとかなり劣る。

本作も新作が出版されている。

お勧め度:☆☆★ 文章不明度:☆☆☆ 俺度:☆☆★