2009年8月3日(月) 18:55~ テアトル新宿
料金:1000円(Club-C会員料金) パンフレット:700円(買っていない)


築城せよ! [DVD]

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • メディア: DVD



『築城せよ!』公式サイト

何故か現代に蘇った戦国武将の殿が、生前の目標であった城を築くのを熱望。
時間も資材も無いということで、ホームレスの家を見て、ダンボールで城を築くことに。
様々な人物の協力もあり、順調に進むが、現在の君主である市長の馬場が妨害を図る。馬場は、殿の腹心だったが裏切った奴の子孫だった。

セルフリメイクの作品のようだ。元は制作費300万円の短編だが、海外の映画祭の賞を取ったりで、結構な評判だったそうな。
今回、愛知工業大学の前面協力を受け、スタッフ、キャストのコストがかなり浮いたらしい。(10億が3億とか。)
おかげでか、微妙に配役陣にお金がかかっている(かもしれない)。江守のおっさん、おやおや阿藤さん、飛葉大陸の小野ちゃん・・・

しかしながら、公開劇場は東京では新宿ピカデリーだけ、上映前から新橋の金券屋で前売りが600円だった。
観るか迷っているうちに、前売りが売り切れ、上映も終了。
何とテアトル新宿で3週間最終回だけ公開となり、観に行ったのである。
しかしここも20人くらいの客だったので、興行収入だけで制作費の回収はできるのだろうか。

さて、肝心の映画の話だが、役者たちが、何も照れることなく、極めて真面目に馬鹿なことをしているので、大変好感の持てる作品だ。
ただ、築城自体は問題らしい問題も起こらず、とんとん拍子に完成してしまう。1回くらい苦しむところがあっても良かったのでないか。
また、監督は新人であり、学生が多数協力であるからか、物凄く素人っぽい雰囲気が漂っている。ヒロインが築城完成前夜を「学園祭の前みたい」と称しているが、この映画自体が学園祭である。

と物足りないところもあるが、不可思議なやる気が全体から感じられ、監督の次回作に十分期待を抱かせるものだった。
制作費の回収も危機も考えられるので、次回作のために、DVD化されたらレンタル屋各店舗は複数枚買うこと。

お勧め度:☆☆☆ 築城度:☆☆☆ 俺度:☆☆☆★