2009年5月8日(金) 21:15~ チネ12
料金:1200円(レイトショー) パンフレット:900円(買っていない)

『GOEMON』公式サイト

始まって20秒で「早く終わらないかな。」と思わせた物凄い作品「CASSHERN」。「デビルマン」のおかげで、その年のワースト1を取らずにすんだ作品だが、監督の紀里谷が性懲りも無く映画を撮ったという。罵倒する気満々で劇場に乗り込んだ。

なんと、そんなに酷くない。それなりに観れる作品に仕上がっていた。かなり成長の後が見受けられる。喜ばしいことなのか、悲しむべきことなのか。

しかしながら、相変わらずの安っぽいCG画面(PS2からPS3並に進化したが)、カッコ悪いアクションのカット割り、跳躍力に代表されるあまりに不自然な動き、妙に湿っぽく感傷的なストーリーは相変わらず。特に、ストーリー後半の反戦を声高に叫ぶのは、「またかよ。」と興ざめだ。主人公に言葉ですべてを説明させるなんて小学生級の稚拙な演出。

造形、セット、衣装など素晴らしいところもあるのだから、無理に感動的なものを撮ろうとしないで、エンタテイメントに徹してみたらどうだろう。

秀吉は、五右衛門のことを認識していたようだが、何故、才蔵のことは判らなかったんだろう。

どうにも紀里谷は、北村’俺様’龍平と同じ香りがする。なんか幼稚なんだよなぁ。

お勧め度:☆☆★ PS3度:☆☆☆ 俺度:☆☆★