2022年7月3日(日)
U-NEXT 399円


あまたいる井上とは大違いの、勝てない、食えないボクサーたちへの深い愛。

最近作品の多い吉田恵輔の映画、殺陣まで担当しているが、ボクシング経験者なのか(30年続けているそうだ、偉い)?サンバでも松弁でもないほうのマツケンが、ナイスガイだが連敗から抜けられないのボクサーの主役、妙に若い文乃(いや、この映画出演時は33歳と思われるんだが)がヒロイン。柄本の息子のより不細工なほうが、準主役的な役、しでかしてしまった東出昌大が、パンチドランカーなのか若年アルツハイマーみたいな日本チャンピオンにはなった男、この時のパンチの後遺症で、まともに判断できなくなっているのか。干されることもなく、思ったより仕事は順調にこなしているけどな。
成功する奴が一人もいない厳しい現実の映画だが、そのダメな連中への愛が感じられる。包茎手術の広告のモデルの小生意気なチャラい青年に対しても。柄本兄弟は、この不細工な三男の方が、俺は役者として買っている。エンドロールの歌、ピストルか?と思ったら、ピストルだった。本作にあっていると思う。

お勧め度:☆☆★ ピストル度:☆☆★ 俺度:☆☆☆