任侠学園 (中公文庫)

  • 作者: 今野 敏
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2012/01/21
  • メディア: 文庫



とせい」に続く、暴力団ではないヤクザの、フロント企業でない民間の経営。
潰れかけた出版社に続き、今回は荒廃した高校の理事長(組長)と理事(代貸)。

代貸は、なんだかんだの活躍と躾、そして何と労いの言葉で、中途半端な不良3人を更生し慕われ、ダンサー娘に慕われ、囲碁少年に慕われる。

ダンサー娘からは、ダンスの大会に呼ばれ、娘のファンの囲碁少年からは、優勝したら大会に連れて行くように約束させられる。

結局学園を去ることになった組。「堅気の、ましてや子供とヤクザが会ったりしてはいけねえ」と、優勝した囲碁少年に連絡を取ろうとしない代貸だが、組長の親父から「約束は守らなくちゃあいけねえよ」と、連絡を促される。
内心嬉々として囲碁少年に電話する代貸だった。

途中、組通しの抗争が起こるかという流れがあったが、例によって相手の組長が、親父の兄弟分(の子分)だったので、何も問題なし。
いつものパターンだが、これはこれで楽しい。

悪役の娘のケアも忘れない代貸は、いい奴だ。

相変わらず、代貸に女っ気無し。
前作の女性編集長にも興味を示さない奴ではあるが。

次回、「任侠病棟」。代貸と女医あるいは看護士とのロマンスはあるか。
なければゲ○認定。

お勧め度:☆☆☆ 任侠度:☆☆☆★ 俺度:☆☆☆★