2013年9月14日(土) 16:15~ TOHOシネマズ川崎プレミアスクリーン
料金:1000円(TOHOシネマズデイ) パンフレット:未確認


妙に観念的で辛気臭くてヒロイズムの欠片も無し

『キャプテンハーロック』公式サイト

その昔のコミックやアニメの記憶はあまり無いのだが、その記憶と照らし合わせても、キャラクター設定が明白に改悪されている。
脚色脚本監督と期待を抱かせるスタッフなのだが、どうしたことなんだろう。そして、話は完全に悪い方向にオリジナル。

特に、主役のキャプテンハーロックが、活躍もろくにせず、内に篭って反省しているだけで、ヒロイズムの欠片も無い。あまつさえ、全人類諸共自決しようとする。そのため、妙に観念的で理解不能なストーリーは猛烈に退屈だ。


「ファイナル・ファンタジー」のようなキャラクター造詣は、ヤッタランの巨大化筆頭に、原作の面影が無い。「宇宙戦艦ヤマト2199」のようなセルアニメのほうがいい。

有紀蛍の異常なまでの屈強さ。ヤマ(台羽正に相当するらしい間抜け者)が、唐突に2代目襲名。トチローの説明不測(ただのオタク)。ミーメの不気味化(酒飲まない)。エメラルダス、魔地、酒造みたいな医者など不在というキャラクターの大幅削減。
と、文句は沢山あるが、話が兎に角つまらないのが、最大の問題だ。すべては、ハーロックのキャラクターに起因するのだが。

キャメロンは、「ピラニア3D」をコケおろしておいて、本作を絶賛したのだとしたら、頭がおかしいとしか思えない。絵だって、それほどでもないぞ。アルカディア号強すぎて、いい戦闘シーン無いし。

とりあえず、福井には「富野」愛はあっても、「松本」愛がないことは判った。

お勧め度:☆★ ヒロイック度:★ 俺度:☆★