2013年4月10日(水)
録画再生(BS 2 2010年8月5日21:00放送)



木村のそれとは違う1974年の映画。木村の役は、例によっての仲代。

前半の終わりに仲代が父親を狙撃する場面があるのだが、休憩を挟んだ後半、仲代の帰国シーンから始まり、父親は頭に傷があるも、ピンピンしている。

非常に混乱したのだが、狙撃した訳でなく、銃弾が頭の近くを掠ってしまった事故だったらしい。
父親が「鉄平!鉄平!」とか呻いている中、逃げるなよ、仲代。

祖父の子疑惑で、不仲な仲代と父佐分利だが、そんなこともあってか、仲代が専務である会社は佐分利に、倒産に追いこめられて、佐分利はそれをずるく活用して、上位の銀行と自分の銀行を対等合併に持ち込み、目出度く頭取に就任。
子供の家庭教師が妾で、夫婦の部屋で共に就寝という異常な佐分利さん。大悪役っぷりである。

娘の婿で田宮二郎出るも、「不毛地帯」同様、ほとんど活躍の場がない。ルパン三世こと目黒祐樹は、言うまでもなし。「兄さんの代わりに、僕が死ねば良かったんだ。」と、唐突に発言し目立とうとするのだが。

和歌子さんの恋人役の北大路欣也は、木村版で佐分利さんの役。唯一の二作品登場。

労働者のデモシーンがあるが、共産党的主張は特に無し。

お勧め度:☆☆☆★ 田宮二郎無駄度:☆☆☆☆ 俺度:☆☆☆★