2013年3月10日(日) 18:55~ チネ11
料金:0円(ポイント利用) パンフレット:未確認


化け物大宴会。そして、いつもの大御所登場

『キャビン』公式サイト

冒頭、謎の多国籍企業登場。日本支社にいつも成績が負けているとのこと。
彼らは、民間人を怖い目に合わせるのを仕事の生業にしているようだ。ターゲットの行動を、逐一監視している。今回のターゲットは、ソーみたいな奴を含む、老け顔の大学生5人組。
お色気シーンを「お客へのサービスだ。」とか、言っているから、本物スナッフの特殊ビデオでも作成している多国籍企業なのかよ!?と思ったら、ターゲットの血を抜き取って生贄とすることで、太古からの鬼神の出現を止めるのが真の目的だった。(諸星大二郎の「礎」を思い出す。)
予告編で自信満々な設定だが、たいしたことはない。採血して流し込んでいるところで、何らかの儀式とわかる。

ゾンビに襲われる5人組だが、次々と殺されていくも、オタクの男が企業の仕掛けを発見、ヒロインと共にエレベータで地下に降りていく。

途中なんと、そこには

モンスターズ・インクがあった。(判り易い絵でないな。キューブに様々な化け物が多数。)

地下基地への侵入者として、警備隊に抹殺されそうになる二人だが、警備隊に向けるためモンスターズ・インクを解放。
すると
こんなのや(右は、企業の社員の一押し半魚人)

こんなのや(左の人は、どうみてもピン・ヘッド・インスパイア。右が俺の一押し。どちらも静かな人)

こんなのや(これは、ありがちだ。)

こんなの(ユニコーンも殺戮好き)

が、大挙出てきて

企業の地下基地は、阿鼻叫喚。戦闘員もとい警備隊は壊滅。

ターゲットは、仕掛けられたキャビンの地下室に誘導させられ、どの化け物に襲われるか、自ら選択させられる(今回、古い日記に書かれているラテン語を読んだので、ゾンビが復活。ほら貝吹いたら、半魚人で、円形パズルを解いたら、ピンヘッドモドキ。の出現だそうだ。)。

目的は生贄からの採血儀式なのだが、わざわざその為に、あんなに化け物製作したのかよ。生贄が自ら選択しなければならないルールでもあるのか。そして化け物は、バラバラになっても手だけで稼動するゾンビ筆頭に、巨大キングコブラ、不死身のピエロ、ライオン丸というかタイガーマスクのライオン男みたいな奴などなどという優れたテクノロジー。
(あれ、ショッカーみたいな改造人間でなく、本物を捕獲して管理しているのか?)

と、生贄作戦には、異常に手間隙金がかかっており、少しでも真面目に考えたらあんまりなのだが、そのあんまりさを楽しむのだから、それはそれで良しとする。
そういう意味で、大挙して出てくる化け物の時間を、もう少し増やしてくれれば、最高の作品になりえたのに。

日本の化け物が、例の二人の形態に似ていること。
小学校低学年が、その化け物の周りを囲んで童謡を歌うとカエルに変貌し、小学生は喜ぶは、企業は「作戦失敗だ!」と悔しがるはの意味不明さ。
墓から出てくるゾンビが、結構綺麗な状態であること。「死霊のはらわた」級でないと。
最後の太古からの鬼神は、巨大な腕だけなので、世界を滅ぼす力量が感じられないこと。
正義感あふれる新入社員が、思わせぶりな発言をするのだが、何ら活躍せず即死すること。
これらに関しては、猛省を促す。

あの程度の鬼神だったら、鬼神は封じたが、化け物が大挙地上に出て行った。という、ありがちな終わりにしたほうが、続編作れてお徳だと思う。

「宇宙人ポール」のあの人が、又、黒幕役で登場。こういうの、本当に好きなんだな。尊敬に値する。

ショッカー日本支部といい、日本人のターゲットは、小学生なのか。

お勧め度:☆☆★ 化け物度:☆☆☆☆ 俺度:☆☆☆★