2012年10月27日(土) 21:05~ TOHOシネマズ川崎5
料金:1500円(レイトショー料金+3D料金メガネ持参)

『009 RE:CYBORG』公式サイト

まず、3Dについて。そもそも、3D CGアニメーションで作られたそうなのだが、態々セルアニメのテイストにしている。その為、逆に3D効果が無くなっている気がするのだけど。3D実写の人間が平たく2層3層に見える感覚だ。言ってること解る?

さて、団体に属することが嫌いな俺がサイボーグ009ファンクラブに入っていて、会合に2回も参加したこともある程、原作に思い入れのあるので、今回のキャラクター・デザインには、ニューギンのパチンコのCGと同程度の遣り切れない違和感を感じた。



が、映画を見ている内には、だんだんと慣れてきた。大幅な改造を施されているのは、人間離れした容姿のジェット(鼻がでかい)、グレート(オバQのような目)、ギルモア博士(鼻がでかい)であり、まあ、グレート以外は、原型のイメージを留めている。もともと唇の厚さがオバQ並みだったピュンマは、既に1979年に改造済みなので、大幅な変更はされていなかった。アルベルトやジェロニモは、違和感がない改造だ。アルベルトは白目!
ジェロニモのハルクぶりは気になるけど。そう言えば、ジェットのロケッティア(アイアインマン?)ぶりも。
逆に、喜ばしいのは、フランソワーズの改造で、スタイルの良さが強調された衣服を纏い、色香漂ういい女に変貌している!キャラクター・デザインに文句なくなったのは、この方のお蔭だ。

00ナンバー・サイボーグのユニフォームのボタンは小さくなっており、40センチはあったであろう足の大きさも普通になっている。ここは、章太郎先生のイメージを残して欲しいかったのだが。

肝心のストーリーだが、背景が良くわからない、伏線っぽいものを回収しない、中途半端に名シーンを入れやがった、年齢のギャップがどう考えても理解できないと、ほとんど投げっ放しで整理されていない。雑なシナリオだ。

ジョーとジェットの確執って何だ。
ジョーが27年前から、高校生繰り返しているのは、何故だ。
他の連中も、27年間年をとっていないようだが。(ギルモア含む)
「また、3歳年上になってしまったわ。」のフランソワーズとジョーの年の数え方を教えてくれ。
グレートとピュンマは何していたの。
「ジョー、君はどこに落ちたい。」(地下帝国ヨミ編)の前に、ジェット燃料切れ。
勿論、「神よ、生まれて初めてあなたに祈ります。」(地下帝国ヨミ編)はなし。神みたいなのと闘っているのだから、この台詞は使えないか。

脚本は、それなりの人が書くべきだった。原作を読み込んでいないだろう?

それとも、謎が解ける続編でもあるんですかね。意外と客が入っていたので、決して無い話では無いな。

登場して、すぐ欠場するグレートとピュンマ。グレートは、壁と一体化だけのメタモルフォーゼで、ピュンマにいたっては、潜水技術を全く持って披露できない。あまりの冷遇。初見の人は、ピュンマが008という存在だなんて、気付きもしないだろう。まあ、元々地味な人なのだが。(アルベルトのナイスガイぶりを強調するために、体が半壊し、鱗の皮膚にされる(地下帝国ヨミ編)より、出番が少ないほうが幸いか。)

お勧め度:☆☆★ 改造度:☆☆☆ 俺度:☆☆★