2012年5月13日(日) 21:15~ TOHOシネマズ川崎7
料金:1500円(レイトショー1200円+3D料金メガネ持参300円) パンフレット:未確認

『貞子3D』公式サイト

今時ビデオも無い訳で呪いの動画となった。有線、無線を問わずネット上に接続されているディスプレイから身を乗り出すことが可能な貞子。一部ネットに接続されていなさそうなものにも登場しているけど。

身を乗り出すだけで、外には出てこれないのだが、どういう訳か、後半、例の井戸からヒルコみたいな姿でわんさか出てくる。
※ヒルコ:諸星大二郎の「妖怪ハンター」に出てくるアレ。

対ヒルコ戦では、石原さとみは、ほとんどキャーキャーと逃げ回っているだけ。ヒルコ状態の貞子は、面白いキャラクターなのだが、このシーンが悪戯に長い。辟易してくる。怖いというより間抜けなだけだ。
やっと反撃、ヒルコを倒した(キャーと大声を出すだけで勝利)かと思ったら、いきなり少女になって出てきた貞子に首を絞められる。
ほとんど負けかと思われたのだが、どういう訳か逆転勝利。この勝利への過程が良く分からん。

最後、石原さとみの目が赤くなるのかと思いきや、普通にハッピーエンドで終わってしまった。
終わりに「続く」みたいのがあるが、蛇足にしか過ぎない。
だいたい貞子復活させた奴の矮小さときたら。ブログが炎上した復讐で貞子召喚かよ。

と、脈絡の無いいい加減な展開なので、オリジナルの酷い脚本だと思いきや、「S」なる原作をベースにしていると。まあ、原作も「リング」が面白かっただけであり、「らせん」などは話が変な方向に飛んでいくので、途中で読むのを辞めたことを思い出した。きっと「S」自体もこの程度のものなのだろう。

そして映画も「リング」以外は、カスばかり。

3D効果は、飛び出す手と砕けるディスプレイのみ。
ヒルコ状態の貞子には効果が発揮されない。

お勧め度:☆★ ヒルコ度:☆☆☆★ 俺度:☆