2012年1月14日(土) 17:00~ TOHOシネマズ川崎1
料金:1000円(TOHOシネマズデイ) パンフレット:未確認

『デビルズ・ダブル -ある影武者の物語-』公式サイト

サダム・フセインでさえ、「生まれてきたときに殺しとけばよかった。」と嘆いた、世界でも屈指に残虐な男フセインの息子ウダイと、その影武者にされた高校の同級生ラティフの話。本当に実在したラティフの原作がベース。

「十三人の刺客」の吾郎ちゃんを、遥かに凌駕するウダイの非道ぶりが凄まじい。

ウダイに耐えられなくなったラティフは、ウダイの自慢の巨砲を破壊するに成功するも、暗殺は失敗に終わった。
ウダイのボディーガードに見つかるが、ラティフ同情的になっていたそいつに黙認してもらい逃走には成功し、映画は終了。

暗殺が成功しないのは、実際にはデルタフォースに殺害されたからであろう。まあ、巨砲が損壊したと思われるのは、少々溜飲が下がる。もうウダイの酷さは、あらゆる歴代の悪役の中でも最高峰。

原作者が、アメリカ人が関るのが嫌だとのことで、キャストスタッフにアメリカ人がいない。そしてこれは、ベルギー映画となっている。

一人二役のドミニク・クーパーだが、見事な狂気と正気の演技の使い分け。演じていて精神に異常をきたさなかったのだろうか心配になる熱演。

お勧め度:☆☆★ 非道度:☆☆☆☆ 俺度:☆☆☆