2011年11月23日(水) 18:30~ TOHOシネマズみゆき座
料金:1000円


追憶 コレクターズ・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: DVD



『第二回 午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本』公式サイト

TOHOシネマズの『午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本』の赤の50本のひとつ。

初見。かの有名な主題歌は、メロディなら最初から最後まで知っている。

映画は、バーブラ・ストライサンドが左翼の活動家でロバート・レッドフォードのノンポリの青年と学生時代に恋に落ちるも卒業後・・・。とかと思っていたのだが、微妙に異なっていた。そもそも時代を完璧に読み間違えていたし。第二次大戦頃から開始のストーリーだった。

学生時代は、卒業前に少し言葉を交わすだけ。付き合うのは卒業後、共産党員なのかシンパなのかのストライサンドと海軍所属と思われるレッドフォードが、偶然のパーティーでの再開後、あれよあれよという間だ。
しかし斯様に主義主張が異なるので、上手くいかないだろうと思っていると案の定喧嘩別れになるのだが、バーブラのロバート好き攻撃で、何と元の鞘に納まってしまったよ。
レッドフォードは、学生時代に小説も出版されるほどの文才があり、ハリウッドで脚本家となる。左翼のストライサンドもセレブな生活を満喫しているでないか。最初の別れの原因であった主義主張を抑えることにしたように見受けられる。
が、ハリウッドでレッドパージが始まると闘争心に火がついたのか、妊娠中に係わらず左翼運動開始。ストライサンドの活動に寛容になっていたかと思えたレッドフォードだが、そんなことは無かったようだ。浮気を始めたレッドフォードの状況もあり、主義主張の不一致で、今度はかなり唐突に離婚。この時も、ロバート好き好き状態なのだけど。
いきなり10年以上後、ニューヨークで偶然再会する二人。レッドフォードは、知らない人と再婚しており、ストライサンドも再婚しているらしい。元気に左翼活動を続けるストライサンドで終了。この間推定10分弱。

何かピンとこないラブ・ストーリーだった。
終わりがあっけないし。

レッドフォードの役の人は、ストライサンドの役の人を本当に愛していたのだろうかという疑問。
好き好き攻撃に押されていただけのような。

生き方が異なるから、お互いを尊重して、愛しているのに別れた、とは思えない。

それだったら、別れるのも早くして、空白の期間を描いて欲しい。
前半を端折っていいから。特にハリウッドでいちゃいちゃしているところ。

しかし、主演の二人は、それぞれのキャラクターに恐ろしいほど適役だ。

お勧め度:☆☆★ キャスティング賞度:☆☆☆☆ 俺度:☆☆★

離婚の裏に深い事情があるようだが、俺の頭が悪いのか、演出が雑なのか、見逃した箇所があるのかで理解できなかった。
その事情を判っていれば、感想は変わっていただろうか。(事情を読んで理解した限りでは、とも思えない。)