2010年10月3日(日) 16:20~ TOHOシネマズ日劇2
料金:0円(シネマイレージカードポイント使用) パンフレット:700円(買っていない)

『十三人の刺客』公式サイト

リメイクとは知らなかった。オリジナルは、1963年の工藤栄一監督作品。

弱弱しいイメージの吾郎ちゃんが、異常性格者の残忍な殿役。バイオレンス・ジャックのスラム・キングみたいだなと思ったら、本当にスラム・キングな行為をする。

この残虐な殿、将軍の義理の弟とのことで、次期老中に迎えられるという。国の行く末を憂いた現老中が、将軍の弟でもあるから、簡単にスポイルできないので、役所演じるお目付け役に暗殺というか亡き者にするよう依頼。

役所は、相棒の松方さんと12人の侍を集め、参勤交代の旅の途上で殿を討つことにする。
12人じゃないかと思ったら、決戦の場所への移動中の山中で伊勢谷を仲間とする。これまた虚弱なイメージのある伊勢谷が、キャシャーンより力強い技を披露。

憎憎しい吾郎ちゃんだったが、最後には期待通り弱々しい吾郎ちゃんを見せてくれた。

小汚い役柄の多い山田孝之が、どういう訳か小奇麗な若侍、しかも腕が立つ、になっていた。やればできるじゃん。
あおいちゃんの亭主が出ていたようだが、エンドロールまで気が付かなかった。
「硫黄島からの手紙」で、バロン西を演じた伊原剛志が、浪人の剣豪というカッコいい役をまた与えられている。
何を演じても役所の役所は、今回は例の役所式発声が、あまり出てこないので、いつもの何をやってもの役所と異なり、なかなかいいリーダーぶりだ。

ほとんどふざけたシーンも無く、いつもの三池と異なり正攻法で真面目な演出なので、やれば出来るじゃんと思ったが、堪えられなくなったのか、伊勢谷と一徳さんのアレという恐ろしいシーンを挿入する。

オリジナルでは13対53だったのが、今回は13対103にスケールアップ。実際は、爆弾などで150人ほど減らしている。だから13対103は肉弾戦。一人9人くらいが退治のノルマだが、あの長時間の戦闘では、一人30人くらい倒しているように見受けられる。それ程激しい戦闘だ。

松方さんが、一瞥しただけで103人と言い切ったのは謎。

「小細工はこれまでだ。斬って斬って斬りまくれ!」ジミー先生だったら小細工で103人中90人ぐらい仕留めるだろうに。

お勧め度:☆☆☆★ 肉弾戦度:☆☆☆★ 俺度:☆☆☆★