2010年10月1日(金) 18:30~ 有楽町スバル座
料金:1000円(映画サービスデー) パンフレット:700円(買っていない)

『おにいちゃんのハナビ』公式サイト

引篭もりの駄目兄が、白血病の妹に励まされ徐々に再生。妹のために花火を打ち上げるべく奮闘する。

難病ものは苦手な筈なのだが、なんだかんだで結構観ている。
「マスク」「つきせぬ想い」「8月のクリスマス」「ラスト・プレゼント」「タイヨウのうた」「1リットルの涙」「世界の中心で愛をさけぶ」「僕の、世界の中心は、君だ。」「ただ、君を愛してる」「象の背中」「わたしの中のあなた」など。
これだけ観ていれば、苦手とは言えないか。(ちなみに、所謂「恋空」は観ていない。)

しかし、号泣にいたったのは、「マスク」「つきせぬ想い」「ラスト・プレゼント」「タイヨウのうた」。
すべてにやられてはいない。「マスク」は、酔っぱらって観たので、3割オフぐらいで考えたほうがいいか。当然、ジム・キャリーのそれじゃないぞ。
「象の背中」は最低だ。怒りすら覚える。

で、本作には、見事にやられた。

谷村美月演じる健気な妹の弱っていくところも泣かせるが、妹亡き後の、駄目兄の奮闘と家族の再生が泣かせる。肩が震えるほどだ。大杉漣の土下座とか、たまらんぜ。

ただ、どうにも納得がいかないことがある。
中三で引っ越してきたため皆に入り込めないため友達ができず、孤独だったのに耐えられなくなり引篭もりになったという兄だが、高校は地元でなく、市内の高校に行っている。地元と違って、皆が知り合い同士でなく、知らない同士なのだろうから、そこで友達が出来ると思うのだが。
クライマックスの花火のシーンで、「頑張ったお兄ちゃんに」と、妹の友達から打ち上げ花火をプレゼントされるのだが、どうにも甘やかした行為のようで、このシーンは無かったほうが良かった。実話ベースとのことだが、これはとってつけたようでワザとらしい。
後、佐藤隆太。五月蝿いだけで不要。基本的に、何の役にもたっていない役柄だし。何のために出したのだろう。

いずれにせよ、悲しいだけでない前向きに終わる作品であるので、中高生は必見としても良いだろう。

「暗いんじゃない。クールなんです。」とか、以外に笑わせてもくれる。

花火のシーンは見事だ。まさかCG補正していないだろうな。

お勧め度:☆☆☆★ 催涙度:☆☆☆★ 俺度:☆☆☆★