2010年8月17日(火) 18:50~ 銀座テアトルシネマ
料金:1000円(Club-C会員料金) パンフレット:700円(買っていない)

『ぼくのエリ 200歳の少女』公式サイト

200歳の少女などというからヴァンパイアねただと一発で判る。

いじめられっ子の12歳の少年と、隣に越して来た見てくれ12歳のヴァンパイアとのラブストーリーだ。

ヴァンパイアと人間のラブストーリーというと例のアレ、「トワイライト・サーガ」というものがあるが、アレはアメリカ映画なので、かなり単純なエンタテイメント。こっちは、スウェーデンというヨーロッパ産なので、物静かで変な雰囲気である。

何かその変な雰囲気が、今は無き大塚名画座で観た「白夜」に似ていると感じた。大昔の記憶なので、実際のところ全然違うかもしれないけど。
ちなみに「白夜」というのは、ヴィスコンティのでない。テープに四六時中独り言を吹き込んでいる事件記者コルチャックかよ!という鬱陶しい青年が主人公だった。色々調べているのだが、どうしてもこの映画の情報が見当たらない。同時上映が「暗殺のオペラ」で、この訳の判らない映画の記憶もあるので、幻ではないはずなのだが・・・

200歳の少女は、オッサンと同居しており、彼女のために血を回収してくる係なのだが、何度か失敗をしてしまい、結局自分の血を分け与えて、絶命してしまう。

少年は、どうやらヴァンパイアのお供の人生を選択したようなのだが、同じような末路が想定される。

つまり、12歳の姿で血の回収係の人間を確保し、年をとって役に立たなくなれば、別の男に乗り換える。それで200年生きてきた。何と嫌な女の話なんだろう。
200歳の女が、12歳なんて真剣に相手すると思えないし。

しかし、残念ながら、それほど男を惑わすような美少女ではない。(そもそも女じゃなかった。

少年に、少しトラヴィスが入っているところは、とても感慨深い。

一筋縄でいかない変な作品である。スプラッタあるし。

お勧め度:☆☆☆ トラヴィス度:☆☆☆ 俺度:☆☆☆

例によってリメイクだと。監督は、クローバー・フィールドの奴だって!?