8月14日(土) 18:50~ 銀座シネパトス1
料金:0円(二本立ての二本目)


潜水艦イ-57降伏せず [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東宝ビデオ
  • メディア: DVD



銀座シネパトスの「夏休み特撮映画特集 戦争映画編」の一本。まずは、映画館発行のチラシから当作品の解説を引用。

<引用開始>
敗色濃い昭和20年、潜水艦イ-57に連合国外交官父娘をスペイン領カナリー諸島へ輸送する極秘任務が下る。和平工作と知りながら軍人として任務遂行のため適中(ママ)突破を図るが時はすでにポツダム宣言が発せられ戦争は終結し・・・。ヒューマンな戦記映画の傑作。
<引用終り>

これを観て、「ローレライ」を思い出した。エヴァンゲリオンの影響が顕著な「ローレライ」を。実際、樋口真嗣は影響を受けたと言っているそうである。無論、「ローレライ」より本作のほうが出来栄えがいい。

艦長、軍医など軍人たちを含め、外交官の娘までもキャラクター設定が十分になされており、無駄な奴が出ていない。

平田昭彦という役者は、勝手に昔の佐野史郎と位置づけているが、ここでは人格者の軍医を演じている。
また、信頼できない指揮官役が多いような気がする池部良だが、誇り高き艦長を好演している。

ドラマが丁寧に作られている秀作だ。

モノクロ映画であるが、特撮もシャープで見応えがある。なんとカラーで撮影し、態々モノクロにしたとのこと。

フィルムには7分欠損があるとのことで、中盤若干の抜けがあった。
DVDがあるんだから、ニュープリントにしてくれてもいいのに。

お勧め度:☆☆☆★ 佐野史朗度:☆ 俺度:☆☆☆★