2010年7月4日(日) 20:50~ TOHOシネマズ川崎5
料金:1200円(レイトショー料金) パンフレット:未確認

『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』公式サイト

THE MOVIEと映画化する割には、スケールの大きくない犯罪だった前二作。
湾岸署の引越しと同時に、湾岸署を強化させてスケールアップしたら、ITリテラシーの異常に低い、説得力のまるっきり欠如した間抜けな作品になってしまった。

映画で描かれるセキュリティの観点の無さ、セキュリティ・システムの尋常ではない脆弱さは、「ありえない」と気になるものが多いが、中でも本作の設定はお話にならない。

電源を落としてリセットされるシステムなんて今時聞いたことも無い。
コンピュータの専用の要員(あるいは、よく知らないけどハイテク操作課とか)でなく、刑事課配属の新人にオペレーションを行わせるのが、また謎である。

とある人物が、ああいう環境なのに係わらず、ネットにアクセスしっぱなしなようなのも、まったくもって理解に苦しむ。

例のキャラクター設定とそれに忠実な言動を楽しむ、ファン用の映画に過ぎない。
初見の人は楽しめないだろう。

ま、要は、青島は名台詞を喋るのだが。スリー・アミーゴスも期待通りなんだが。
イベント・ムービーだから、それでいいのかなぁ。
ただし、ユースケ・サンタマリアは、スベリまくっていた。

しかしだ。すみれのマイクでの語りかけとクライマックスのスロー再生は、まるで「海猿」のように感じ、辟易したのは紛れも無い事実。

前2作は面白く、真下は、侮っていたが意外といけたのだが、本作は室井と共にガッカリだ。
結構期待していたんだけどなぁ。全然踊ってねーや。

ところで、辟易する「海猿」だが、何と楽しみで仕方が無い。どこまで、又意味の無い長いセリフやスローモーションでイライラさせてくれるかな。逆の期待をしていれば、裏切られることは、いい意味でしかないだろう。

お勧め度:☆☆★ ITリテラシー度:★ 俺度:☆☆★