2010年5月18日(火) 17:10~ TOHOシネマズ川崎1
料金:1300円(シネマイレージカード会員料金) パンフレット:未確認

『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』公式サイト

カッコいいタイトルを付けたつもりであろう配給会社ファントムであるが、覚えにくいだけで、窓口でチケットを購入するのが困難という迷惑なものにすぎない。

しかし作品は、立ち位置および構図の美学のジョニー・トー監督である。納得のいくノワールだ。ま、ノワール以外は変な映画も多いのだけど。

パリでレストランを経営するフランス人の男、娘は中国人と結婚しマカオに住んでいる。その娘一家が襲撃され、義理の息子(中国人の亭主)、孫二人は射殺、娘は辛うじて生き延びる。娘に「復讐して」と言われた男、偶然知った殺し屋三人組に全財産を投げ打って、仕事を依頼するが・・・

原題はVengeance 復仇であり、復讐の話であるが、寧ろメインテーマは、仁義でないかと。

フランス人の男の設定が、すごく生きている。

「男たちの挽歌」以来であろう、呆れるほどの銃撃戦。
王道的なクライマックス。
血沸き肉踊る燃える作品だ。

フランス人のオッサンは、ジョニー・アリディーというフランスを代表するロッカーだそうだ。知らなかったよ。
怪人アンソニー・ウォンが、渋い男を好演。しかし、ここのところ、この手の役ばかり。怪人の名が泣くぜ。
サイモン・ヤムが、例によって唾棄すべき悪役を好演。いつも素晴らしい仕事だ。
よく見るデブの人も登場。調べてみると名前はラム・シュー。よく見るように、尋常じゃないほど沢山の作品に出ている。大杉漣を遥に凌駕しているとみた。

お勧め度:☆☆☆★ ノワール度:☆☆☆★ 俺度:☆☆☆☆