2009年12月20日(日) 16:15~ TOHOシネマズ スカラ座
料金:1250円(チケットフナキで前売りを購入) パンフレット:600円(買っていない)

『パブリック・エネミーズ』公式サイト

近頃公開されたヴァンサン・カッセルの演じたフランスの大衆の敵ジャック・メスリーヌがカリスマ性の無い自己顕示欲の強いただの強盗なら、アメリカの大衆の敵ジョン・デリンジャーは、女のためなら無鉄砲な単細胞だった。

のんべんだらりんとした演出の癖に、銃撃戦は丹念に描き、一方話がビヨーンと飛んでみたりする。そのため、どうにもキャラクターに感情移入ができず、極めて凡庸なアクションなのかサスペンスなのかの半端な映画である。要は、つまらん。

ジャック・メスリーヌのほうが、キャラクターに不快感を持てただけ、映画としては優れている。ジョン・デリンジャーには何も感じられないのだ。
どうでもいいことだが、変装して警察署に乗り込むという行為を二人ともしている。

この映画の役得は、最後のウィンステッド捜査官である。

ジョニー・デップが出ているからか、女性同士の客が妙に多い。

お勧め度:☆☆ ノアール度:☆☆ 俺度:☆☆