2009年12月8日(月) 19:00~ TOHOシネマズ シャンテ1
料金:1300円(シネマイレージデイ) パンフレット:未確認

『キャピタリズム マネーは踊る』公式サイト

メタボ親父の社会派エンタテイメント・ドキュメンタリーの新作は、アメリカの経済不況がテーマ。会社潰しても大量の年俸を頂戴するCEO、住宅ローンの金利があがり金を返せなくなって差し押さえ強制退去をくらう市井の人たち、ウォール街の役員たちが政府入りし経済を牛耳るなど、コミュニスト的な貧富の格差な内容盛りだくさん。

相変わらず、メタボ君のナレーション中心、すごい勢いで言葉が流れ込むので、一瞬も気が抜けない。しかし、シティバンクのくだりでは、証拠書類みたいな白い紙に字幕が重なるので、ほとんど読めなかった。仕方なく、メタボ君の声に耳を集中させたら、意外と判りやすい英語を喋っていた。

「民主主義」=「社会主義」の理論の元、聖職者は資本主義に反対だとか示し、富める者は分け与えよと強制しているような部分には、共感が持てないが、全体的には、一般の社会人には一見の価値のある作品である。

いくつかのエピソードで興味を持ったもの。
・デリバティブを誰も説明できないこと。
・米国航空業界の給与の低さ。
・従業員に保険をかけ、死ぬと保険金(500万ドルも!)が入る企業。P&G、NESTLE、AMEXとか・・・
・金融崩壊の救済金7000億ドルを操るゴールドマン軍団。
・ルーズベルトの演説。

メタボ君は、ルーズベルトとオバマが好きで、カーターには好感を持っているようだ。
ブッシュは言うまでもないが、レーガンのことをかなり憎んでいる。
クリントンのことも快く思っていないようである。

それしても、マイケル・ムーアの言うところの「社会主義」の目指すところは何処なんだろう。そのあたりは、読みきれない。

お勧め度:☆☆☆ メタボ度:☆☆☆☆ 俺度:☆☆☆