6月22日(月) 18:15~ TOHOシネマズ日劇3
料金:1250円(有楽町のチケットフナキで前売り券を購入) パンフレット:600円(買っていない)

『真夏のオリオン』公式サイト

先ごろ俺の友人の友人であることを知った篠原哲雄監督作品。友人は、彼の映画を観ていないそうだ。薄情な奴。
スローなイメージのある監督なんだが、今回は戦争サスペンス映画。第二次世界大戦、日本軍の潜水艦と米軍駆逐艦の攻防。

玉山鉄二との区分が困難な玉木宏が主演艦長役。最近「ハゲタカ」も観たので、何とか区分できるようになった。と、思う。俺はおっさんなので、自信は無いが。

潔い職業軍人の知力をつくした攻防戦という雰囲気で、なんともゲームみたいな作品であった。それはそれで面白いのだが。
古代進とデスラー総統を思い起こさせる。好敵手という奴だ。強敵と書いて「とも」では無い。

若きエリート将校であろう玉木や古参の部下との関係の描き方は淡白で、一部巷で言われているような強いリーダーシップを感じられなかった。
吉田栄作が無条件服従、しかもリスペクトしているようだったのは、極めて謎。
篠原監督、慣れない特撮映画なので、人間描写が疎かになったのであろうか。

キーワードである「オリオン」、その音楽も残念ながら希薄な印象だ。

ただ最後のシーンが、あっさりしているところは好感が持てる。
超人仙崎およびそれに似た人が活躍する作品群とは大違いだ。

沈んだ友人とコンコンと対話し、自ら危機を招くのは仙崎の行動を彷彿させるが、感傷に浸っているのでなく、敵の弱点を聞いたということで、許すこととする。

お勧め度:☆☆★ 好敵手度:☆☆☆☆ 俺度:☆☆☆