2009年6月17日(水) 13:50~ 恵比寿ガーデンシネマ1
料金:1000円(水曜日割引) パンフレット:800円(買っていない)

『おと・な・り』公式サイト

「おと な  り」とも表記されている。
麻生久美子強化月間の3作品。いよいよ最後。
他の二作が浮世離れしている人たちの話であったが、こちらは普通の人間が出ている。

麻生久美子と岡田准一がアパートの隣通し。その二人のラブストーリーのはずなのだが、なんとこれが最後まで始まらない。エンドロール中の会話で、海外から戻ってきてから、付き合っているようだということが想像されるだけ。それに関しては、2年後とかテロップが出て映像を出すよりは、1万倍良い演出だと思う。

さて始まらないラブストーリーであるのだから、二人の話が別々に並行して進む。
30代が遠い昔になってしまった俺様だが、30代の男女の一人での寂しさ、周囲の暖かさが身にしみる話。何か郷愁みたいなものを感じた。

「おと」で切っているように、壁が薄くて音が筒抜けのアパートの互いの出す音が、物語のキーになっている。
とも言いがたいかなぁ。ま、飾りだ。コーヒー豆を引く音はともかく、フランス語の練習は心安らぐ音なのか。

麻生久美子が隣人であっても、あんな音の筒抜けの部屋には住みたくないな。

エンドロールまで気が付かなかったが、美月ちゃんが珍しく喧しいキャラクターを好演。

麻生久美子月間では一番で、彼女の出演作(観たもので)の中でもベスト。

お勧め度:☆☆☆★ 美月五月蝿い度:☆☆☆ 俺度:☆☆☆☆