2009年4月25日(土) 13:55~ TOHOシネマズ川崎8
料金:0円(シネマイレージカード ポイント使用) パンフレット:未確認

『おっぱいバレー』公式サイト

作風の変わった東映。これも最近の路線を感じるが、はたして内容はどうか。

1979年の設定であるが、時代考証が無茶苦茶。冒頭の主役クラスの中学生達の私服および自転車が、当時にはありえない。街中を走行している車のスタイルは、その時代を感じさせるものであるが、定食屋の窓から見えてしまう停車するバスの入り口がバリアフリー対応だ!それぐらい、撮り直ししろよ。
女子中学生が、いくら九州が舞台といえ、「シーナ&ロケッツ」のファンだというのも解せない。

駄目チームが努力の末善戦するという王道スポーツ映画なのだが、この小僧どもは最後までフライング・レシーブが出来るようにならない。あれは、最初顎や腰を打ち付けて、猛烈に痛いのだが、2,3日すれば出来るようになるぞ。
酷いのはオーバーハンドパスだ。肘が開きすぎて、下手糞な女式のものである。
そんな奴らが、二軍とは言え名門校チームから1セット奪取できるのは、説得力がまったくない。事実、15対0で叩きのめされる1セット目と何故か奪取する2セット目では、相手選手が手を抜いているのが明らかに判る。鋭角に決まっていたスパイクが山なりになるのだ。
大林素子が指導したそうだが、何を教えたんだろう。

そして、小僧どものモティベーションとなる「おっぱい」だが、綾瀬はるかの衣装が、それを際立たせるようなものでないため、魅力的に思えない。まあ、あまりえげつないのは考え物だが。

主役級の小僧どもに個性が無いのも駄目だ。もう少しキャラ付けしてくれないと、応援する気になれないというものだ。ガールフレンドみたいな娘も存在価値ないし。極めて薄い。

意味不明なのは、映画のポスターが、「エビ星人の逆襲」とかいうオリジナルのもので凝っていたことだ。

監督は、世紀の愚作「Limit of Love海猿」、見ていないが愚作らしい「銀色のシーズン」の奴。
まあ、それ自体で駄目なのは保証されているようなものだ。

と、好意的な評価がゼロなのだが、話全体としては、何故だか結構楽しめたぞ。他愛の無い平和な作品で、全体的には好感が持てる。
音楽に関しては、かなりいい選曲。

まあ実際のところ、折角の題材なのに生かしきれなかった。すべては大林素子の指導力の無さに起因している。肝心の試合のシーンが盛り上がらないとは・・・
「もっとがんばりましょう」

お勧め度:☆☆★ 猛練習度:ー 俺度:☆☆☆
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