2009年4月1日(水) 18:35~ TOHOシネマズ日劇1
料金:1000円(映画サービスデー) パンフレット:600円(買っていない)

『ワルキューレ』公式サイト

ナチスドイツの軍人によるヒトラー暗殺、政権奪取計画の映画。

失敗が解りきっている作戦を見るという訳だが、興味はどこで失敗したかというところか。
破壊力が弱かったのと鞄に安定感がなかったことが敗因だが、これは事前の徹底したテストが不足しているとしか言いようが無い。このような計画をほとんどぶっつけ本番、緻密なシミュレーション無しに実行するのは無謀だ。
首謀者は、当然全員死刑。結局9ヵ月後には、ドイツ降伏、ヒトラー自決。

何か骨折り損の草臥れ儲けだが、国民全体、軍部全体が集団の狂気に陥っていたのでなく、反ナチス、そしてドイツおよびヨーロッパを救おうと考えていた連中がいたとは知らなかった。いい勉強になった。日本の軍部は、どうだったのだろう。(と書いたら、日経の私の履歴書で博報堂の名誉顧問が開戦当時の話を書いている。)

トム・クルーズ主演のアメリカ映画なので、ドイツ人も英語でしか会話しない。しかし、映画の冒頭のモノローグだけは、何故かドイツ語。あ、後、例の「ハイル!ヒトラー」は、「ハイル」のまま。

カルトと多くで認定されている団体の会員であるトム・クルーズ。ドイツではその団体が物凄く評判が悪いため、以前MI3かなんかで、トム・クルーズのドイツでの撮影許可がおりなかったといった話がある。彼が、ドイツ人の歴史上の人物を演じることは、ドイツ人にとってどうなんだろう。

映画は、それなりの出来。思ったより面白かった。あまり期待していなかったのだ。

お勧め度:☆☆☆ ドイツ語度:★ 俺度:☆☆☆