2013年9月8日(日) 16:20~ TOHOシネマズ川崎7
料金:300円(シネマイレージカードポイント利用+3D料金メガネ持参) パンフレット:未確認


史上最も志の低いホラー映画。この映画の関係者を心底軽蔑する。ボルさんやウッドさん、スティックラーさん、マイケルズさんらの爪の垢を煎じて飲むべし。

『貞子3D2』公式サイト

ダメだとは判っていたのだが、ダメさ加減を確認しようと思って観た訳だが、考えが甘かった。

前作のヒルコ状態貞子の増殖が、愛しくなるくらいだ。

つっ込みどころ満載とかいうどころでなく、何一つ整合性が取られていない。
ウッドさんも整合性が取られていないのだが、彼には金はなかったし、でも愛があった。

登場人物たちは、何故夜でも電気をつけないのか?大学も警察など公共施設も必要最低限。
ベビー・シッターが転落死したのに、警察から事情聴衆あんなのでされない主人公。
監視画面の映像の幼女を見るだけで、保育園を探り当てる刑事。変態のように保育園に張り付き監視しているも通報されず。
動画というより画面のノイズ。見てしまったとかでなく、無差別に配信される。
いったい誰か検討もつかない何者かに突き飛ばされて死ぬ前作の刑事。
などなどなどなど。
あんまり酷いので、最後一気に夢落ちで締めるのかと思ったが、より一層あらぬ方向へ。
オーメンみたいな悪魔の子みたいなのだった筈が、普通の幼児に変わり、親子愛、叔母姪愛に。(父親は、徹頭徹尾戦力外。)

また、登場人物が、勿体つけて台詞喋るもんだから、進行が遅くて遅くて。90分ほどの映画だが、2時間ほどの体感時間だ。内容的には30分程度なのに。

この映画、プロ野球の始球式に貞子を大量に送り込むなど、本編以外のイベントで無駄に嬉々としていやがる。
そして、自己満足の極致みたいな企画スマ4Dってなんなんだよ。体感する気全く無し。

この映画のスタッフ、ホラーに対する愛は微塵もないだろう。
脅かせばいいと思っているのだろうが、高校の文化祭のお化け屋敷にも劣る。
最後のアレも予想通り。「催眠」の菅野美穂さんのそれは、吃驚したもんだ。

上映終了後、「あー、疲れた」と言っていた、高校生らしき集団がいるのだが、つまらなかったからだよな?あんなのでビビったのなら、碌な大人いなれないぞ、いや、ろくな大学行けないと思う。

お勧め度:☆ ホラー愛度:☆ 俺度:☆