2012年5月8日(火) 21:20~ ヒューマントラストシネマ渋谷2
料金:1000円 パンフレット:未確認

『REC/レック3 ジェネシス』公式サイト

傑作だった「REC/レック」、あらぬ方向に話が進んでしまい散漫なものになってしまった「REC/レック2」。

この3作目は、ジェネシスとあるが前日譚ではないようだ。そして、REC/レック2と話が繋がっているように思えない。悪魔に体を乗っ取られたレポーターのネエチャンが、マンションから外に出て終了だった筈なのだが、今度の感染者のオヤジは、どこかで犬に噛まれて感染したという設定。

オヤジが甥の結婚式披露宴で暴れて、出席者が次々と感染し阿鼻叫喚になるという話なのだが、ビデオ撮影はタイトルが出るまでの呑気なシーンのみ。タイトル後は、シネマスコープになりPOVを放棄してしまった。
まあ、足枷が無くなったとも言えるので、相当滅茶苦茶なことが出来るのだが、ヒロイン(可愛くない)がチェーンソーを持ってゾンビに立ち向かい縦に切ったりし始めるという魅力的なシーンが出てきた。
これは、ここから期待できるなと思ったのだが、テンションの高いシーンは、ほんの数分で終わってしまう。
ヒロイン(可愛くない)と甲冑亭主の再会シーンは、周りがゾンビだらけなのに、長々と抱き合って余裕をかますという「海猿」状態。

2作目で突如明らかになった、ゾンビは悪魔の化身(だったか?)の設定は生きていて、披露宴会場の館内放送で神父が聖書を諳んじると、ゾンビの動きは止まる。難聴の爺のゾンビは、補聴器が壊れたおかげで、神父の声が聞こえないので、最後まで頑張って戦っていた。

中途半端な凡庸なホラーである。
それにしても、外の脱出したレポーターのネエチャンは何処にいったのだろう。

お勧め度:☆☆ チェーンソー度:☆☆★ 俺度:☆☆★