2012年4月19日(木)
レンタルDVD


酔拳 レジェンド・オブ・カンフー [DVD]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: DVD



『酔拳 レジェンド・オブ・カンフー』公式サイト

去年の6月公開したばかりなのに、今月号の映画秘宝で、スナイブスの兄貴やヴァンダムさんらと共に復活して欲しい役者にあげられたチウ・マンチェク主演。
復活も何も、普通の人はチウ・マンチェクなんぞ知らない。
リンチェイの後のツイ・ハーク版ウォン・フェイフォンであり、「ブレード/刀」の主演だ。それも普通の人は知らないか。

軍では将軍だったマンチェク。部下だった義理の兄に後を譲り、故郷に戻り道場を開いて生活。
五毒拳をマスターした義理の兄、偉くなって故郷に凱旋するが、恨み晴らすと義理の父を惨殺、マンチェクの嫁と息子を連れ去っていく。嫁というのは義理の兄の実妹。
母子を奪還に向かうマンチェクだが、五毒拳にかなわない。激流に叩き落されるマンチェク。追っていく嫁。息子は義理の兄のところに残された。
なんとか助かった二人だが、マンチェクの毒抜きなどミシェル・ヨーさんに世話して貰う。
義理の兄から息子を取り返すために、謎の老人の指示で特訓するマンチェク。武神との闘いで腕をあげていく。復讐の準備はできた。
しかし、その特訓、嫁からは、酔っ払って暴れているのにしか見えない。マンチェクの妄想の中なのだ。
仕方ないというので、自ら兄の下へ息子を救いに行く嫁だが、当然のように捕らえられる。
そこへ現れたマンチェク。義兄を倒し息子を奪還するも、嫁を救うことができなかった。

で、全編の3分の2。

残りは、乞食状態で放浪しているマンチェク親子が、ロシアとの国境の地に辿り着き、ロシア人と中国人の賭け武術試合に出場し、酔拳で5人のロシア人を倒すというものだった。なんだよ、この展開。

妄想の特訓は、酔拳だったようだ。しかし、義兄を倒す時は酔拳しないのだ。何度か酒を浴びているのだけど。

という、一本筋の通っていない滅茶苦茶なストーリー。

監督はユエン・ウーピン師父であり、ウォン・フェイフォンを演じた男が主演なのだから、アクション描写は一流だ。

しかし、ミシェルさんは何もしない。
ミシェルさんが現れた時、彼女が師匠になるのかと期待したのだが。

お勧め度:☆☆★ ワイヤー度:☆☆☆★ 俺度:☆☆☆

なんと本作の原題「蘇乞兒」は、これと同じ。監督も同じなんですけど!
酔拳のジャッキー・チェンは、ウォン・フェイフォンの筈で、蘇乞兒が酔拳の生みの親であれば、そこでの黄先生の師匠。とういうことは、ドニーさんのこれが亜流なのだろう。