2012年3月10日(土) 17:25~ キネカ大森3
料金:1000円(Club-C会員料金)


悲夢 [DVD]

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD



『悲夢』公式サイト

キネカ大森 名画座 キム・ギドク特集。

キム・ギドクらしい変な映画だ。いや「ブレス」しか観たことがないのだけどね。

オダギリ・ジョーが夢を見ると、女が夢遊病のように、その行為を行う。
オダギリ・ジョーが、昔ふられた女に、夢の中でストーカーまがいの行為を繰り返すのだが、それを夢遊病女が実践する。しかし、ややこしいことに、夢遊病女が現実でターゲットにするのは、オダギリの女でなくて、自分が昔ふった男なのだ。
交替で眠れば、夢遊病は発生しないということなのだが、この二人、どうにも堪え切れないのか、尋常じゃないほど、すぐ眠くなる。そして夢遊病阻止に失敗。
手錠で繋げることによって、一旦阻止に成功するが、夢遊病状態で手錠を外すことも覚えてしまい、のっぴきならない状況になる。

何とオダギリ・ジョーは、日本語しか喋らない。
しかし奴は、夢遊病女も警察官もすべての韓国語を理解している。そして、夢遊病女も警察官もすべての韓国人が、オダギリの日本語を理解できる。
下手な演技指導するより楽でいいか。怒りとか嘆きとかは、言葉解らなくても感じ取れるものな。

と、例によって(「ブレス」しか観ていないのだが)訳の判らない映画だが、眠りを防ぐための失笑を禁じえないオダギリの自傷行為を除いて、まあ、こんな感じだろうということで納得している。

キム・ギドクの訳の判らなさは、ラース・フォン・トリアーのそれと異なり、相性がいいようだ。

お勧め度:☆☆★ キム・ギドク度:☆☆☆★ 俺度:☆☆☆