2012年2月6日(月) 21:05~ ヒューマントラストシネマ有楽町2
料金:1000円(Club-C会員料金) パンフレット:未確認

『ヒミズ』公式サイト

園子温の新作は、稲中の漫画家の作品が原作。稲中もこれも読んだことはないが、稲中はギャグ漫画であるが、これはシリアスな話だ。

東日本大震災を受けてかなり脚色をしているようで、登場人物の年齢もかなり変えているそうだ。中学の同級生が、被災者の元会社社長だったり。
ガス・ヴァン・サントの少年映画のように陰鬱に話は進むのだが、意外に前向きに終了するのは、原作通りなのだろうか。原作は、連載終了と単行本収録の結末が違うと聞く。

前向きに終了はするが、ヒロインの茶沢景子の状況は、改善されていないという命題は残る。

全編「タクシードライバー」に通じる病んだ雰囲気。ブラックに笑える箇所多数。

主演の若い男女が秀逸。特に二階堂ふみ。「劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ」に出ていたようだが、残念ながら記憶が無い!

17歳で、
・愛読書は太宰治の『人間失格』。何度も読み返している。
・嶽本野ばら作品の大ファン。特に『鱗姫』が好き。
・大の漫画好き。好きな漫画家は古谷実、中村明日美子、丸尾末広、楳図かずお、古屋兎丸、ヤマシタトモコなど。
・好きなアーティストに水中、それは苦しいを挙げている。
な人だそうなので、「やばい」とか言っているような普通の女子高生では無いな。

主人公にしろ、まあ良く殴られるものだと思ったら、北村-俺様-龍平の盟友坂口拓の名前がクレジットにあった。

吉高由里子が、贅沢な使われ方をしていた。
鈴木杏も贅沢なのかもしれないが、気がつかないレベル。
神楽坂恵は、今回いらないと言えばいらない。パックで出ている吹越満も。
でんでんは、重要。

お勧め度:☆☆★ 殴打度:☆☆☆☆ 俺度:☆☆☆