2011年11月5日(土) 15:45~ 丸の内TOEI②
料金:1250円(チケットフナキで前売りを購入) パンフレット:未確認

『スマグラー おまえの未来を運べ』公式サイト

全裸男主演映画などで何か違うだろうの石井克人だったが、本来のエリアに戻ってきたようだ。
漫画原作。全一巻の漫画なので、ほぼ忠実なのだろう。読んではいないが。

弟ともに爽やか青年から病的な中年を演じるようになったのかの高嶋兄が、拷問好きの変態を熱演。コスプレが気色悪い。
妻夫木へのその拷問は、かなり痛そうだ。苦手な人は避けたほうがいいかも。ある意味、「ホステル」のそれより正視するのが辛い。「北斗の拳」でのボルゲのパットへの拷問を思い出させる。バットは死にかけたが、妻夫木は即回復する。マシンセルとかDG細胞とかナノシステムとか自己修復機能が組み込まれているのだろうか。

安藤は得意のキレた役で通称「背骨」なる中国人の殺し屋。永瀬との対決のときジミー先生の天井歩きを10倍速にした珍妙なムーブを見せる。これは、ちょっとやり過ぎでないかと。ゴキブリみたいな這い周りムーブでマシンガンの弾を避けまくるのだ。

背骨に殺された組長の嫁が満島ひかりなのだが、ここのところの貧弱そうな役どころでなく、珍作「プライド」以来の力強い魅力炸裂。彼女の役としては最高峰。

その組長は、島田洋八とクレジットにあったのだが、どっちだっけ?って、細い方か。B&Bは、あんなにつまらなかったのに、何でうけていたのだろう。「もみじ饅頭!」とか喚いてるだけで、面白ろかったのか?80年代ってやつか?

若人あきらだった我修院さんだが、役名も爺なら、本当に爺になったなあと思ったら、もう還暦だったのか。

大杉漣だとか寺島進だとか、チョイ役が微妙に豪華。

時代が1999年の設定。話がノストラダムスとかと関係でもあるのかと思ったら、ポケベルが出てくるくらいで、その時代である必然性はなかった。いや、1999年にポケベルなぞ使っている大人はいなかったと思うのだけど。
何で1999年かよと思ったら、漫画が連載されていた頃のようである。

お勧め度:☆☆★ 拷問度:☆☆☆★ 俺度:☆☆☆
ゴキ・ムーブで減点。