2011年3月27日(日) 15:05~ キネカ大森2
料金:1000円(Club-C会員料金) パンフレット:未確認


パリ20区、僕たちのクラス [DVD]

  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • メディア: DVD



「パリ20区、僕たちのクラス」公式サイト

カンヌ映画祭パルム・ドール作品。

モキュメンタリーな感じで、パリにある問題児の多い学校のフランス語教師と担任しているクラス24人の中学生の中2の1年間を描く。

モキュメンタリーであるし、パルム・ドール採るような映画は感動作というより作家性の強い作品でありなのでだろう、ありきたりの学園ドラマだと大盛り上がりになりそうな事件が、本作ではあっという間に終了してしまい、試合開始後いきなりアックスボンバーで大森にフォールされた秋山準のようだ。

と言って、面白くないことは無く、教師も生徒もキャラクター設定が良く練られているようで、意外に長い本作を一気に見せる勢いがある。
教師が中学生相手にむきになるなんて、まさに現実じみている。

しかし、口も利きたくないと言われた黒人少女といつの間にやら和解、二人の女子生徒をうかつに(フランス語で言うところの)ビッチ呼ばわりしたため、クラス全員と完璧に対立状況になったのに、これもいつの間にやら解決している節がある。と、納得のいかないいい加減さがあるのだが、これは何らかの形で収拾して貰いたかった。

一番の問題は、教室の壁が白で、教師も白シャツだったりして、スコープの癖に字幕が右に映されて、読めないところが多々あることだ。

教師役は、本作の原作の著者である元教師、24人の生徒はすべて演技経験無しだそうだ。監督の演技指導は確かだ。

お勧め度:☆☆☆ 字幕読めない度:☆☆☆★ 俺度:☆☆★